【業界最新モデル】ユーザーから見たセミパーソナルトレーニングジムが流行る理由

2019年7月22日配信

カテゴリ：: 経営

みなさま、こんにちは。船井総研の竹留です。
全国の経営者の皆様にフィットネス・トレーニング業界の最新情報をお届けいたします。

現在、「セミパーソナル」という形態のトレーニングに注目が集まっています。

■改めてどのようなビジネスモデルかとご説明すると

「トレーナー1名に対して、参加者複数名が同時にトレーニングを行う」
「1回45分のトレーニングで、月々８０００円」
「月に何回でも通い放題」
上記のような点になります。

■グループトレーニングとの違いとは？

多くの方が上記の説明だと、「グループトレーニングと同じなのか」と
思われた方も多いかもしれません。

しかし、まったく異なるトレーニングモデルです。
どこが大きく異なるかと申しますと、
「1人1人のお客様のニーズに合わせてトレーニングメニューを提案している」という点が
セミパーソナルトレーニングの最も強いところです。

同じトレーニングスペースにいるけど、1人1人が全く違うトレーニングを行っているのが
セミパーソナルトレーニングの大きな特徴です。

では、
■今後セミパーソナルトレーニングジムがなぜ流行るのか？

結論から申し上げますと、
『ユーザーから見た時に、従来型のトレーニングジムでは継続して通えなかったポイントや入会し辛かったポイント、
そして退会につながるポイントを全て払拭した、全く新しいトレーニングジムのモデルであるため』です。
具体的に説明していきます。まず、フィットネスジムやトレーニングジムがいま国内にどれくらいあるかご存知でしょうか？
2017 年において国内には5000 件以上のフィットネスジムやトレーニングジムが存在しています。
10 年前と比べると、約2 倍以上の店舗数になっております。

しかし、年間フィットネスジムやトレーニングジムに参加している人・会員になっている人は日本人の、
約3.3%しかいません。
これは非常に少なく、アメリカでは、フィットネス参加率は20%近くもあります。

では、フィットネス業界では、どのような現象が発生しているのか・・・

■フィットネスクラブ通う顧客の悩み、減少

1）50 代後半、60 代以降の女性の増加
→ これまで運動する習慣がなかった層の参加
2）20 代~30 代前半の男女の増加
→ 金銭的、時間的にトレーニングジムに通い辛かった層の参加

プールやサウナが付いた大型トレーニングジムの会員を奪っているのではなく、
全く新しい層がトレーニングジムに通い出しているのです。

では、なぜこの2 つの人口層が増加しているのかと言うと、

アメリカから日本に入ってきた、女性向けフィットネスＦＣの参入
施設数が急増中の24時間フィットネスの誕生

この2点が大きな要因です。

「安くて、通いやすい」というのが大きな特徴です。

■ＦＣ、24時間フィットネスにも課題が、、、

しかし、女性向けＦＣフィットネス、24時間フィットネスにも、
大きな課題があります。それが退会率の高さです。

フィットネス・トレーニング業界においては、
退会率に対する対策を進めていかないと同業他社に会員を奪われ、
収益化できないという事態に陥ります。