正しく指導できてる？交通事故患者様の平均通院回数/月を知る方法

こんにちは。
船井総合研究所　北澤です。

５月～７月は小学生の交通事故がとても増える時期です。
痛みを自覚したり、正確に訴えたりすることがまだ苦手な子どもは、
事故後、医療機関へ行かず放置されることも多いそうです。
こうなると当然、後から痛みを訴えても、十分な補償を受けることができません。
不十分な治療で、深刻な後遺症を抱える子どもも少なくないそうです。

ただこれは、子どもに限ったことではありません。
以下のような話も、よくお聞きします。

「以前、交通事故（物損）によるむちうちで来院した患者様が、
２ヶ月経ってから痛くなってきて、来院されたことがある。
しかも、その後、後遺障害の認定を受けることもできなかった。」

これは、初診の対応が十分ではないために起こります。
こういった「通院指導」に関する失敗事例は他にもあります。

「むちうちの解説はしている自信があるが、
むちうちの深刻さを伝えているかというと確かではない。」

「交通事故の患者様が来院したい日時に、既に、
患者様の予約が入ってしまっていることが多い。」

「交通事故患者様の初診にかける時間・内容を決めていない。
また、２ヶ月目に入る節目にも何をするかも特に決めていない。」

どうでしょう？
心当たりのある方は、是非、チェックして頂きたい指標があります。

それは、交通事故患者様の「月あたりの平均通院回数」です。

「平均通院回数＝延べ来院数／レセ枚数」

この値が１０以下であれば、適切でない通院指導をしてしまっている恐れがあります。

その結果、適切に通院しない患者様の中から、二次被害を被る方が出てきます。
二次被害とは、後遺症が残ったり、経済的な補償を十分に受けることができなかったりすることを指します。
むちうちの怖さや保険・補償のことを理解できていれば避けることができたかもしれません。

事実として、物損／人身の違い、診断書や医証、通院日数・期間の重要性を
理解しないまま通院されている患者様は大勢いらっしゃるそうです。
確かに、整骨院で働くスタッフ様でさえ敬遠する程とっつきにくい内容ですから、
患者様にご理解頂くのは簡単ではないと思います。

私がお伝えしたいのは、患者様に、症状に合わせた治療を提供し、最大限二次被害から守るために、
適切な通院回数を実現できる仕組みづくりに、是非取り組んで頂きたいということです。

整骨院に通う交通事故患者様にとっては、整骨院の先生ほど頼りになる人は他にいません。
一緒に過ごす時間は、整形外科の先生、損保の担当者とは、比べものにならない程長くなります。

ですから、整骨院の先生にこそ、交通事故患者様の一番の味方でいて頂きたいのです。

そこで、最後に、「通院指導」の仕組みを作る上でのポイントをご紹介します。

・交通事故患者様を受け入れる環境・体制を整備する
・患者対応の全体像を、施術者・受付ごとに整理する
・交通事故でのケガの深刻さを、部位別・症状別に患者様に伝える
・保険・補償の重要性を患者様に伝える
・損保会社と良好な関係性を築くための対応を行う
・予約制にして、患者様と通院スケジュールを共有する

これらのポイントは、「通院指導」の仕組みを持つ整骨院様で実践されているものです。
実際、様々な患者様がいる中でも、平均通院回数が１５を下回ることはありません。

結果、自賠責売上も自然と最大化されますが、何より、患者様の満足度が高く、
地域の交通事故患者様や関係各社とも良好な関係を築き、信頼されていらっしゃいます。

是非、そういったビジョンを描いて交通事故治療にあたって頂ければ幸いでございます。

さらに具体的に、患者様へのトーク内容や、視覚的に伝えるツール、
またスタッフ様への教育方法について詳しく知りたいという方は、
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