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採用の困難性が高まる中、今回は今、採用でも注目される「初任給」についてお伝え致します。
はじめに
昨年のコロナの影響により、整骨院業界で大きく打撃を受けたところも多く、残念ながら倒産件数が増えていることは周知の事実でございます。
ただ、このような情勢の中でも伸びている整骨院が存在していることも事実で、採用を積極的に進めて数年後の未来(ビジョン)を描き、その実現に向けて準備をしています。
採用のシーンでは、初任給の高騰も目覚ましく脚光を浴びる中、果たして高い初任給が採用にとって必要なのか、そのような観点でお送りできればと思います。”
採用活動において「初任給27万円」の支給は必要か?
ここ数年に渡り、整骨院の初任給が高騰していることは、皆様方も感じられることかと思います。
とくに業績が好調なところは、強気に初任給27万円や28万円という表記にして、採用にて優位性を持たせることに成功しているようです。
この高い初任給ですが、必要か必要でないかというよりは、「出せるのであれば出す、それ以外の企業の魅力も磨きこむ。」ということに尽きるかと思います。
ある専門学校の先生から伺った話でありますが、学生が企業に求める条件も給与は入ってきているとのことでした。
ただし、27万円や28万円などの高水準な給与が必要かというと決して必要ではありません。
実際に弊社の会員様の中には東京などの都市部でも初任給21万円で採用できているところもあるからです。
厚生労働省の統計によると、大学卒の初任給で21万2千円、医療・福祉の領域では20万6,900円という結果が出ていますので、初任給が21万円あれば世間の水準とほぼ一緒なことに加え、全国的に見ても、ハローワーク登録での柔道整復師の平均初任給が20万1,742円(株式会社船井総合研究所調査)ですので、十分とは言えるでしょう。
給与で採用しても給与の他に企業としての魅力がなければ、自社よりも高い給与を支給してくれるところに転職してしまうケースもあるようです。
したがって、初任給27万円を支給することよりも、採用が上手くいかないのにはもっと別の問題があるということです。
初任給とは…
「基本給+諸手当」の総額と捉えていただければよろしいかと思います。
この基本給+諸手当(一部)は当然ながらではありますが、最低賃金の対象となりますので、それを割らないように設計する必要があります。
この基本給も最低賃金の上昇とともに上がっていくものですので、いつまでも同じというわけにはいきません。この先生産性を向上することを真剣に検討していかなければ、新入社員のみならず既存社員の人財確保も難しい時代になってくるでしょう。
初任給以外の企業の魅力を見出そう!
さて、ここまで初任給の話をさせていただきましたが、これは人を採用するにあたって企業のほんの一部の要素を訴求できているだけの状態であります。
人を集めるために必要なこととして、「採用の三要素」と呼んでいる要素があります。
それが会社、人、商品です。
整骨院の場合は、商品を「施術」と置き換えるとイメージがしやすいかと思います。
会社:立地、職場環境、施術実績、給与(初任給)、休日など
人:人間関係、自慢のスタッフ、患者層など
施術:施術コンセプト、疾患、施術法の特徴・利点など
これらを見ていくと、あくまで給与(初任給)は貴社の魅力の一部であるということがここでよくお分かりいただけるかとお察しします。
多くの整骨院では、実はこれらの魅力がほとんどといってよいほど明文化されておらず、残念ながら等身大でPRできていないのです。
したがって、今一度、自社の魅力を社員の方々と共に挙げていただければと思います。
初任給からのステップアップ!キャリアを上げる評価賃金制度とは!?
初任給やそれ以外の企業の魅力についてお伝えさせていただきましたが、あとはどれだけ企業としてキャリアアップできる環境を整えられるか、です。
例えば、ある整骨院では、施術者の道を極めていく「セラピストコース」や管理職としてのキャリアを積んでいく「マネジメントコース」と2つのコースを分けて選択できるようにしています。
こうすることによって、自身の個性に合わせてキャリアを合わせていくことができるようになります。
視点を新入社員から中途社員という点で変えていきますと、院長の初任給や主任などの初級管理職のような各種ポジションにおける初任給も検討の余地があると思います。
この点は、いきなりそのポジションを採用していくということも一つですが、主任や院長になったときの給与の想定が付きますので、表記はしておいた方がよろしいかと考えます。
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