新規事業立ち上げをお考えの整骨院、整体院の経営者様は、是非本コラムをご一読ください。
今回は、整骨院、整体院を経営される企業様に向けて、
新規事業を見極める際のポイントをお伝えしたいと思います。
こんにちは、船井総研の竹留です。
事業再構築補助金の活用で、【新規事業】をご検討の経営者様も多数いらっしゃるのではないでしょうか?
【詳細】https://jigyou-saikouchiku.go.jp/
新規事業を考えるに当たって、絶対に抑えていただきたいポイントがあります。
1、その事業は、収益性が高いか?
2、その事業は、既存事業との相性が良いか?
3、その事業を始めるにあたり、初期投資、投資回収期間を計算した際にキャッシュフローを現実的に回せるか?
4、その事業を始めて、従業員がワクワクするかどうか?
5、その事業を始めて、既存のエンドユーザーにメリットがあるか?
6、その事業が上手くいかなくても、社長自身が踏ん張れるか?
これらが、大切であると感じております。
1つ目
●その事業は、収益性が高いか?
→こちらは、言うまでもないですね。
そもそも、事業を立ち上げるに当たり、売上・利益の勝算が見えない事業には投資は乗り気になれないです。
また、事業の発展も難しいと言えます。
2つ目
●その事業は、既存事業との相性が良いか?
→こちらは、一見抜けがちなポイントです。
中小企業が完全に業界知識0から新規事業を立ち上げると、右も左も分からない状態となり、予想以上に負荷がかかってしまいます。
そのため、既存事業との相性が良い≒近辺業態で新規事業を探すことが事業をスムーズに進めるポイントとなります。
(整骨院の場合、整体院、エステ、トレーニングジム、介護、訪問事業など)
3つ目
●その事業を始めるにあたり、初期投資、投資回収期間を計算した際にキャッシュフローを現実的に回せるか?
→こちらも、既に事業を立ち上げていらっしゃる経営者様でしたら、当たり前と感じられると思いますが、
「〇〇事業をしたい!!」という思い先行型で新規事業を始めても、キャッシュフローが回らなくなりましたら、上手くいくものもうまくいきません。
特に、新規事業の場合は、黒字化がするまでの期間の運転資金までも考えて、適切な販促費用、人件費など、ケチってはいけない部分を現実的に算出し、今の自社にそれだけの体力があるのか適切な判断をする必要があります。
4つ目
●その事業を始めて、従業員がワクワクするかどうか?
→こちらも、抜けがちになることがあります。
社長の士気が上がり、新規事業を始めても決してうまくいきません。
その事業を開始した際に、既存のスタッフは自社の会社の成長、発展を感じ、ワクワクしてくれるのかどうか?
つまり、新規事業を立ち上げる=既存事業のスタッフにも少なからずの負担をかけた際にでも、前向きに捉えてくれるのか?という点が重要ということです。
会社のみならず、新規事業の利用を可能にするなどの福利厚生の付加など、従業員にもメリットをもたらせられるように設計しましょう。
5つ目
●その事業を始めて、既存のエンドユーザーにメリットがあるか?
→こちらは、2つ目のポイントのその事業は、既存事業との相性が良いか?とも近い考え方です。
既存事業との近辺事業の新規事業を立ち上げた際に、「サービスの幅が広がった」と感じていただけましたら、
既存事業から新規事業への顧客の誘導を発生させ、より生涯顧客化してくれやすくなります。
会社のみならず、エンドユーザー(お客様、患者様)にもメリットをもたらせられるように設計しましょう。
6つ目
●その事業が上手くいかなくても、社長自身が踏ん張れるか?
→私は、これが、最も重要であると感じております。
決して、ネガティブな意味ではございません。
新規事業は上手くいく可能性ももちろんありますが、上手くいきにくい可能性もあります。
その時に、社長が逃げずに踏ん張りたい、それでもこの事業を成功させたい!
と心の底から思えるかどうか、いわゆる覚悟があるか?という点が最も重要です。
コロナ禍の影響を受けた2020年に新規事業でジムをOPENした企業様でも、
6つ目の覚悟を決めた社長の企業様では、
今では、コロナ禍の健康ブーム、体力向上ニーズを逆手にとって、単月黒字化させている企業様もあります。
社長の力の見せどころですね。
このように、事業再構築補助金の情報が流れ、新規事業をご検討されている経営者様は多いと思います。
そのような中で、新規事業をご検討される場合は、是非、
上記の「6つのポイント」を思い出し、全て当てはまるかどうかご確認いただいた上でジャッジ下さいませ。
因みに、冒頭でも申しましたが、
整骨院、整体院を現在運営、経営されている企業様は、このチャンスに、
上記6つが当てはまれば、
・予防サービスの提供をご検討の場合 → トレーニングジム・フィットネス事業への参入
・美容サービスの提供をご検討の場合 → エステ事業への参入
・高齢者向けサービスの提供をご検討の場合 → 訪問事業への参入
がおススメです。
新規事業は、皆様が会社を立ち上げた時と匹敵するほどのストレスがかかります。
それでも、
「より会社を大きくしたい」
「従業員のために・・・!」
「お客様のために・・・!」
と思われる方は、是非、ご一緒にワクワクする経営計画を立てて、夢、ビジョンを実現させましょう!
皆さまの企業の更なる発展を、心よりお祈りしております。
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