整骨院経営者として求められる予算管理のスキル
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8月となり2020年も残すところ4か月となります。
今年はコロナの影響もあり年初に立てた予算を大きく変更された企業様が多いと思います。
弊社クライアント様も
予算の修正を行っている企業様が多いと感じています。
予算の修正を行っているうえで
「予算の組み方がよくわからない」
「予算を組んだはいいが進捗がいまいち追えていない」
というお声を最近よく頂きます。
今回はそのようなお声に応えるべく
予算の立て方から予算を達成するための取り組み事項の決定方法
をお伝えしていきたいと思います。
ぜひ、経営者だけではなく現場のスタッフの方々にも
お読みいただきたい内容となっていますのでぜひご共有のほどよろしくお願いいたします。
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
船井総研の萱間です。
予算とは
まず予算とは、
企業が利益を出すために必要な数値目標のことを指します。
企業は利益を出すことを目標に運営をしているので
実際にどのくらいの利益を出していく必要があるのかを
立てていくことが重要となります。
予算目標に関しては、大きく4つに分類することができます。
図①「予算の4分類」
利益予算
利益予算とは、期間中に利益をどのくらい出すかを計画することになります。売上が増加したとしても利益があがっていなければ、キャッシュ等が足りなくなり経営がうまく回っていきません。ここで利益を計算しておくことでその後の経営や3年後や5年後のビジョン達成できるかどうかが計画できます。
売上予算
売上予算とは、期間中に売上をどのくらい出すかを計画することになります。企業が活動していくうえで一番の収入に関わるのは売上となり、売上がどのくらい見込めるか計画を立てていなければその期の企業活動をどのように行っていくか決められません。
原価予算
原価予算とは、期間中に原価がどのくらいかかるかを計画することになります。利益計画を出すときに重要となり、その期どのくらいの利益がでるかが原価を計画することにより明確になっていきます。
経費予算
経費予算とは、期間中に経費がどのくらいかかるかを計画することになります。利益計画を出すときに重要となり、その期どのくらいの利益がでるかが経費を計画することにより明確になっていきます。また、採用計画がある場合は経費計画もしっかりと考慮しなければその後の利益にも関わってきます。
予算計画の作成方法
年間の予算計画の方法は様々ありますが、
今回は計画立案の際に気をつけていただきたいポイントをお伝えします。
◆なぜ予算を立てるのかを念頭に目標計画を立てる
◆過去5年の経営数値を参考に予算計画を作成
◆各勘定科目ごとまで予算計画を立てる
◆なぜ予算を立てるのかを念頭に目標計画を立てる
予算計画を立てる際に一番重要となるのは
予算計画を立てる目的をしっかりと持つことです。
予算計画をたてる目的は、
企業がなしえたい目標を叶えるためです。
この目標・目的を忘れて予算計画をたてても
ただ予算計画をたてただけ、立てたけど立てっぱなしになってしまいます。
そうなっては、予算計画の意味をなさないので
予算計画を立てる際は
「なぜ予算計画を立てるのか」
「企業の目標を叶えるためには来期どのようになっていなければいけないか」
を意識して予算を立ててみてください。
◆過去5年の経営数値を参考に予算計画を作成
次に意識していただきたいことは、
過去の数値をもとに予算計画を立てる必要があります。
過去の数値をもとに自社の各月ごとの傾向や季節ごとの変動を
把握することで月の予算が立てやすくなります。
季節指数を出すためにも過去5年ほどの数値をもとに
計画を立てていきましょう。
◆各勘定科目ごとまで予算計画を立てる
最後にポイントとしていただきたいこととしては、
各項目まで落として予算計画を立てることです。
各項目の分類の方法として
・各項目別に分けて分類
・各KPI別に分けて分類
各項目別に分けるとは、
・保険売上
・自費売上(内訳別で出せるのであれば内訳別で)
・自賠責売上
・その他(美容、物販等)
になります。
各項目に分けることでより具体的に取り組み事項に落とし込むことができます。
例えば自費治療を〇円達成したい場合
単価は〇円だから〇人に受けていただかないといけないと計算ができ
その人数を集めるためにはどのような取り組みが必要かを考えることができます。
例)
〇人集めるために院内掲示物強化
〇人集めるためにイベントを行う 等
各KPI別に分けるとは、
・カルテ枚数
・客単価
・平均通院回数
・その他(離反数、新規数等)
になります。
各項目別に分けるときと同じで
各KPIに分けることでより具体的に取り組み事項に落とし込むことができます。
例)
カルテ枚数増加のために新規〇人集める再診〇人集める
客単価を上げるために商品設計を見直す
平均通院回数を上げるために初診対応を強化する 等
図②「年間の予算計画~各項目別~」
図③「年間の予算計画~各KPI別~」
いかがでしょうか?
予算計画立て方から取り組み事項の概要をお伝えさせていただきました。
コロナの影響を受けた後の今年の計画の再度見直しや
今から来期にかけて予算計画を整えていきましょう。
①今期の予算が達成できずに困っている
②予算を計画したいが立て方がわからない
③マネージャー陣や分院長が予算計画を立てられるようにしたい
④取組実行までできるように院内を変えていきたい
⑤一緒に予算計画を立てていきたい
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