整骨院における分院出店における時流

2020年12月24日配信

カテゴリ：: 経営コンサルティング

結論から申し上げるとコロナによって完全に二極化したと言えるでしょう。

【beforeコロナ】

２割：積極的に出店

６割：既存店の業績×人財とよい立地があれば出店

２割：出店しないor出店できない

【withコロナ】

２割：積極的に出店

８割：出店しないor出店を当面凍結or出店できない

コロナによってさらに２割の会社は「よい人財」「よい立地」を引き寄せて積極的に分院出店を行っている様子が伺えます。

採用も地域一番店クラスには例年以上の面接や見学希望があり、合説がないいま個別に動いている学生も増えているようです。また、立地もコロナによって今までありえない様な場所の空きが出たり家賃が下がった状態で契約できたりと出店を進めている会社には非常に追い風になっていると言えるでしょう。

ただし、だからといって出店をしたら良いという話ではありません。

本コラムをお読み頂きたい方は下記の通りで、出店するにしても戦略的にポイントを押さえて正攻法で行うことをおすすめいたします。

本コラムをお読み頂きたい方

・整骨院における分院を出したいけど失敗したくない方
・整骨院の分院出店における情報収集をしたい方

・withコロナで整骨院の出店は正しい戦略がどうか再構築したい方

・多店舗展開はダメなのか気になる方

分院出店における重要な３つの視点

①なんのために分院出店するのか（Why）

②どのように出店するのか（Hoｗ）

③出店を成功させるにはプレオープンが鍵（Key）

１、なんのために分院出店するのか（Why）

売上と店舗数だけを考えた出店をする整骨院経営者が多いようですが、大抵うまくいかないことが多いです。出店をするためには原則、コストが２倍になり会社全体の利益は圧迫されます（※そうでないケースもある）。

弊社が分院出店の際に大事にしている目的は下記の通りです。

A：地域内のシェア率を高めるために分院出店（＝ドミナント戦略）

B：従業員が成長して院を任せても良いと感じた（＝人財育成・定着）

C：既存店でベッド台数などの関係でこれ以上の対応ができない（＝社会性の追求）

D：既存店はほぼ完璧な経営状況で経営者としてチャレンジしたいことを叶えるため（＝理念遂行）※仮にうまくいかなくても会社自体は問題ない状態

分院出店で弊社が推奨する目的は大きく分けて上記の４点です。

２、どのように出店するのか（Hoｗ）

次のどの様に出店するかです。

A：直営

B：オーナー制度（のれん分け）

C：独立支援制度（ある種のFC）

D：M&A

多くは直営ですが、昨今弊社の会員様でもB～Dの意思決定で出店（店舗増）をされているところも増えてきています。

さらに、コロナによって出店の好立地が若干変わりました。

これまでは「人が集まるところ」でしたが、むしろ「人が集まらない」状態に一変したのが現実です。したがって、住宅地？ロードサイド？オフィス街？郊外？都市部？田舎？駅近？などしっかり人の動きを見て判断しないと失敗します。とにかく立地選定にはこれでもかというくらい神経を使って判断していくことをおすすめていたします。