目次
1. こんな整骨院さんにおすすめです
最近、整骨院業界でも「サブスク(定額制)」という言葉を耳にすることが増えてきました。
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月額通い放題で集客している院があるらしい
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定額プランでLTV(生涯顧客価値)を伸ばしている成功事例も聞く
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スタッフの負担を抑えながらリピート率を上げているケースもある
こうした話を聞いて、
「うちもそろそろ回数券から切り替えた方がいいのかな…」
「でも、本当にうちの院に向いているんだろうか?」
そんな風に**“気になってはいるけど、踏み出しきれない”整骨院さん**に向けた記事です。
✅ こんな疑問を感じていませんか?
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サブスクって本当に儲かるの?
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通い放題にしたら患者が“来すぎて”現場がパンクしない?
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そもそも、うちみたいなスタイルに向いてるの?
…といったモヤモヤもあるはずです。
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これらの疑問を持つのは、まったく自然なことです。
実際にサブスク導入をうまくいかせている整骨院の多くも、最初は同じ悩みを抱えていました。
📌 このコラムで得られること
本記事では、
「うちにはどんな定額モデルが合うのか?」
「導入前に何を見て判断すべきか?」
といった**“判断のヒント”を、具体例や数字を交えてやさしく解説**していきます。
また、通い放題以外にも存在する4つのサブスクモデルや、
自院に合うかどうかを見極める3つの視点も丁寧にご紹介します。
💡「なんとなく気になる」が出発点でOK
最初から「うちにピッタリだ!」と確信できる人はいません。
多くの整骨院が「やってみたいけどちょっと不安」な段階からスタートしています。
このコラムが、あなたの院に合う“無理のない定額モデル”を考えるきっかけになれば幸いです。
2. サブスク導入、いきなり始めると危険です
「月額8,000円で通い放題にしたら、お得感でリピートが増えるかも!」
そんな期待からサブスク導入に踏み切る整骨院も少なくありません。
しかし現場では、
「思ったより売上が伸びない…」「現場が回らない…」
という声があとから聞こえてくるケースもあるのが実情です。
❌ よくある失敗パターン
① 通い放題にした結果、単価が下がりすぎた
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5回15,000円の回数券(1回3,000円)を使っていた既存患者が
→ 月額8,000円のサブスクに流入(1回あたり2,000円以下に)
来院頻度は増えても、施術1回あたりの粗利が大幅に下がるため、
月の延べ来院数が増えたにもかかわらず、売上は2割減少という結果に。
② 現場がパンクして、リピーターが離脱
来院回数が増えたことで予約が取りづらくなり、
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「希望の時間に取れない」
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「待ち時間が長くなった」
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「毎回施術が雑になったように感じる」
などの声が出て、既存の優良リピーターが離れていく結果に。
💡本当は“合う形”で始めていれば結果は違ったかも?
こうした失敗の多くは、
✔ プラン設計のバランス
✔ 院のオペレーション
✔ 患者層との相性
といった“土台の見極め”ができていなかったことが原因です。
実際、成功している院は
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通い放題ではなく月◯回制を選択していたり、
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既存回数券を残しつつ、新規患者向けに導入していたり、
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そもそも「うちにサブスクは合うのか?」から始めていたりします。
🔍 回数券とサブスクの比較
回数券 | 項目 | サブスク(通い放題) |
5回券15,000円 | プラン例 | 月額8,000円 |
3,000円 | 1回あたりの単価(目安) | 2,000円(※月4回来院時) |
平均 月0.5〜1回 | 来院頻度 | 平均 月3〜5回 |
購入のタイミングに波あり | 売上の安定性 | 毎月定額で安定しやすい |
使い切るまで通う | 患者のモチベーション | お得感が強く来院習慣化しやすい |
高単価で粗利が出やすい | 院側のメリット | 継続課金でLTV(生涯価値)安定 |
販売タイミングに依存 | 院側の注意点 | 会員数が増えるまでは売上が上がりにくい |
✅ ポイントは「合うモデル×運用の下地」
サブスクがダメなのではなく、「合っていない形で導入すること」が失敗の原因です。
このあと紹介する「3つの視点」を参考に、
まずは自院に合うかどうかを見極めることから始めてみましょう。
3. 導入前に考えるべき3つの視点
「サブスク」と聞くと、つい“通い放題”のイメージが先行しますが、
実際には整骨院で導入できるサブスクにはいろいろな形があります。
たとえば…
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月2回まで通える【回数定額型】
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特典や割引がついた【会員制モデル】
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プリペイド式の【チャージ型】 など
つまり、重要なのは「導入するかどうか」ではなく「どの形が合うのか?」という視点です。
その判断材料として、以下の3つをぜひチェックしてみてください。
✅ ① 患者層との相性はあるか?
サブスクがうまく機能するには、“継続通院する前提の患者層”が一定数いることが重要です。
たとえばこんな問いを、自分の院に照らして考えてみてください:
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慢性腰痛、姿勢矯正、産後ケアなど、「通い続けて改善を実感する」症状が多いか?
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月2回以上の来院ペースが定着している患者が全体の2〜3割以上いるか?
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継続通院に前向きな層(30〜50代の女性など)が一定数来院しているか?
→これらに「YES」が多ければ、サブスクとの相性は悪くありません。
✅ ② 予約枠やスタッフ体制に余裕があるか?
定額制を導入すると、来院頻度はほぼ確実に1.3〜1.6倍に増加します。
通う“ハードル”が下がる分、「せっかくだから今週も行こう」と感じる人が増えるからです。
そこで重要なのが、現場のキャパです。
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1日の予約枠に空きはあるか?
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スタッフ数に余裕はあるか?
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今のままで「急な来院増」に耐えられるか?
サブスク導入後に「予約が取れない」「施術が雑になった」と感じさせてしまうと、
むしろリピーターの信頼を失いかねません。
✅ ③ 定額でも“満足される体験価値”を提供できるか?
「定額にしたら、1回あたりの施術が軽く見られた」「流れ作業みたいになった」といった声もあります。
定額だからこそ、毎回の体験に“納得感”が必要になるのです。
たとえば:
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毎回ミニ問診や評価を入れる
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経過を「見える化」して、成果を実感させる
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月ごとにテーマやキャンペーンを設ける
通いやすくなったからこそ、「来てよかった」と思える理由づくりが求められます。
📌 3つすべてに“合格点”を出せなくてもOK
「全部完璧に揃ってからでないとサブスクは無理」ではありません。
ただ、最低限この3視点に向き合っておくことで、導入の設計ミスや後悔を防ぐことができます。
3.5. サブスク=通い放題だけじゃない!整骨院で選べる4つのモデル
「サブスク」と聞くと、多くの方が“通い放題”を思い浮かべます。
ですが実際には、整骨院に導入できるサブスクには複数の形があるのをご存知でしょうか?
自院の施術スタイルや患者層に合わせて、最適なモデルを選ぶことが大切です。
🔍主な4タイプとその特徴
モデルタイプ | 内容の概要 | 向いている整骨院タイプ |
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① 通い放題型 | 月額定額で回数制限なし。好きなだけ通える。 | 時間あたりの施術回転が速い/短時間施術型 |
② 回数定額型 | 月2回・月4回など、あらかじめ回数を設定。 | 一人あたりの施術に時間をかける院 |
③ 会員権型 | 月額会費を払うとメニュー割引・特典などがつく | 美容整体や高単価メニューを扱う院 |
④ チャージ型 | プリペイド式。チャージ額に応じて特典付与 | 自費が中心で「選ばれる理由」が明確な院 |
✅ モデル① 通い放題型(例:月額8,000円で無制限通院)
特徴:
月額定額を支払えば、何回でも施術が受けられるプラン。
メリット:
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来院習慣がつきやすくLTV向上
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「通う理由」が明確な患者に人気
注意点:
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オペレーション負荷が高くなりがち
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混雑や“1回の施術価値低下”に注意
向いている院:
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短時間施術 or 電気施術など回転率が高い
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スタッフ数に余裕がある
✅ モデル② 回数定額型(例:月2回まで6,000円)
特徴:
通える回数を月ごとに設定し、定額で提供するプラン。
メリット:
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来院頻度のコントロールがしやすい
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通い放題より施術単価を維持しやすい
注意点:
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「使い切れなかった」月があると満足度が下がる
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プラン設計と説明トークが重要
向いている院:
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自費メニューが中心で1回の施術価値が高い
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時間をかけた丁寧な対応を大切にしている院
✅ モデル③ 会員制モデル(例:月額3,000円で全メニュー10%オフ)
特徴:
会員になることで割引や特典を受けられる「優待プラン」。
メリット:
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自由度が高く、価格ではなく“特典”で差別化できる
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高単価商品(美容整体・鍼灸など)と相性◎
注意点:
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会員に対して“特別感”を感じさせる運用がカギ
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説明不足だと「入ってもメリットがない」と思われがち
向いている院:
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美容・体質改善など幅広い自費メニューがある
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患者との関係構築を重視している院
✅ モデル④ チャージ型(例:10,000円チャージで+1,000円分施術サービス)
特徴:
プリペイド式のチャージをしてもらうことで割引や特典を提供。
メリット:
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キャッシュフローが良くなり、継続的な通院につながりやすい
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販促やイベントとも組み合わせやすい
注意点:
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チャージ金の管理(税務・運用)ルールを整えておく必要あり
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「使い切らないまま離脱」を防ぐ工夫も必要
向いている院:
-
来院頻度が読める固定ファンが多い
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スタッフがチャージのご案内を自然にできる
💡 目的・体制・患者層によって選ぶべきモデルは変わる
「とりあえず通い放題」ではなく、
“自院にとって最適なサブスクの形”を選ぶことが、成功の第一歩。
現場の負担、収益構造、予約状況、そして患者の来院傾向…。
それらを総合的に見て、無理のないプラン設計をしていくことが大切です。
4. サブスクが合う整骨院の特徴とは?
すべての整骨院にサブスクが合うわけではありません。
「成功しやすい院」には、いくつかの共通した特徴があります。
以下に、実際に成果が出ている整骨院に多く見られるポイントをまとめました。
✅ 特徴①:自費メニューの価値をしっかり伝えられている
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保険施術だけでなく、「改善・予防」を目的とした施術が中心
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1回ごとの価値(内容・結果・体験)を説明できる
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通い続ける理由を患者さん自身が理解している
こうした院では、定額制にしたときでも**「納得して継続する患者」が育ちやすく**なります。
✅ 特徴②:リピート導線がある程度できている
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回数券やLINEフォロー、ニュースレターなどの仕組みがすでにある
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初回カウンセリングで「来院の必要性」を説明する文化がある
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通院指導やゴール設定が自然にできている
すでに“継続する前提”の関係づくりができていれば、
サブスクは自然な延長線上で提案しやすいのがポイントです。
✅ 特徴③:予約や施術体制に余裕がある
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予約の取りやすさ/回転率にある程度の“ゆとり”がある
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急な混雑にも対応できる施術時間やスタッフ人数
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自動予約システム・LINE・キャッシュレスなど、運用面が整っている
サブスクを導入して来院数が増えたときに、現場が回らなくなるようでは本末転倒です。
「無理なく増えても大丈夫」な土台があるかを見ておきましょう。
✅ 特徴④:「目的型通院」の患者が多い
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産後骨盤矯正、姿勢矯正、スポーツパフォーマンスUPなど
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明確なゴール設定があり、定期通院が前提になっている
このような患者層は、来院する“意味”が明確なので離脱しにくく、
サブスクの継続率も高くなる傾向があります。
❌ 逆に、こういう院は要注意!
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「保険中心」で、症状改善したら終了が基本のスタイル
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月1回以下の通院が多く、リピート導線がない
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毎回の施術内容がルーティンで、変化や成果が伝えにくい
このような院では、定額化しても患者側が“お得さ”を感じにくく、継続につながりにくい場合があります。
🔍 あなたの院はどうですか?
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通院習慣がある患者が2〜3割以上いる
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施術の価値を「体験」として伝えられている
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現場が“もう少し混んでも回せる”余力がある
もし、これらに「YES」が多ければ、
あなたの整骨院にも、サブスクがフィットする可能性が高いかもしれません。
5. まとめ:サブスクは「導入ありき」ではなく「相性判断」から
サブスク(定額制)は、うまくハマれば
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毎月の安定収益
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来院頻度の向上
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LTV(生涯顧客価値)のアップ
といった面で、整骨院経営に強い武器になります。
しかし一方で、
合わない形で導入してしまうと、
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単価ダウン
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現場オペレーションのひっ迫
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既存患者の離反
などの落とし穴もあるのが現実です。
✅ まずは「自院に合うか?」から検討を
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今の患者層にフィットするか?
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どの定額モデルが向いているか?
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価格設計や予約管理に無理はないか?
これらを冷静に見極めることが、サブスク成功の第一歩です。
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うちは通い放題?それとも月回数制が合う?
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サブスクをやるなら、何から準備すればいい?
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逆に、今はまだやるべきじゃない…?
そんな疑問も含めて、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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