ハローワーク・Indeed・SNS…整骨院に合う媒体の選び方

2025年8月15日配信

カテゴリ：: 経営採用教育・研修マネジメント整骨院整骨院経営教育

ハローワークだけに頼る採用はもう古い❗理念に共感する優秀な人材が集まる媒体戦略とは❓

　整骨院経営者の皆様、「ハローワークやIndeed、SNSなど、集客や採用の媒体が多すぎて、どれが自院に合っているのか分からない…」と感じていませんか？とりあえず広告を出してみたものの、効果が実感できず、コストだけがかさんでいるというお悩みも少なくないでしょう。現代の患者様や求職者は、インターネットで能動的に情報を探し、比較検討した上で行動します。そのため、ターゲットに合わせた「媒体選び」は、かつてないほど経営の成果を左右する重要な戦略となりました。本記事では、全国300社以上の成功事例から、貴院の魅力を最大限に引き出し、集客と採用を成功に導くための最適な媒体選びの秘訣を徹底解説します。

この記事はこんな方におすすめです！

・『「なんとなく広告を出しているけど、本当に効果が出ているのかわからない…」と悩んでいる整骨院経営者の方』

・『集客媒体の種類が多すぎて、どれを選べばいいか迷ってしまう」と感じている方』

・『優秀なスタッフをなかなか採用できず、人手不足に頭を抱えている」という方』

・『費用対効果の高い集客・採用戦略を知って、安定経営を目指したい」と考えている方』

1️⃣集客・採用の「媒体選び」とは？なぜ今、重要性が増しているのか？

　整骨院経営において、患者様を集める「集患」と、働く仲間を増やす「採用」は、まさに経営の車の両輪ですよね。そして、そのどちらにおいても「媒体選び」は極めて重要な要素です。では、なぜ今、これほどまでに媒体選びの重要性が増しているのでしょうか？

　現代の患者様や求職者は、情報収集の仕方が大きく変化しています。以前はテレビCMやチラシといった「マス広告」が主流でしたが、今はインターネットやSNSから、自分に合った情報を能動的に探し出す時代です。彼らの行動は「AISAS（注意・興味・検索・行動・共有）」や「AISCEAS（注意・興味・検索・比較・検討・行動・共有）」といったモデルで説明されるように、情報を得るだけでなく、徹底的に比較検討し、納得した上で行動に移します。

　そのため、単一の媒体に依存するのではなく、患者様や求職者が情報を知り、行動に移すまでの「導線戦略」と、その情報を受け止める「受皿戦略」を複合的に考える必要があります。例えば、患者様がオンラインで整骨院を探す場合、まずGoogleやYahoo!で検索し、次にGoogleマップの口コミをチェックし、さらにHPやSNSを見て、最終的に来院を決定するといった流れが一般的です。採用においても同様で、求職者は求人サイトだけでなく、企業の採用サイトやSNSを通じて、職場の雰囲気や企業理念まで深く探るようになっています。

　整骨院業界は、安定したニーズがある一方、柔道整復師の供給過多も懸念されており、競争は激化しています。このような状況下で、他院と同じような集客や採用活動をしていては、簡単に埋もれてしまいます。だからこそ、闇雲に広告を出すのではなく、ターゲットに合わせた最適な媒体を選び、適切な情報を発信することで、貴院の「差別化」を図ることが不可欠なのです。

2️⃣媒体選びを放置するとどうなる？見過ごせない放置リスクと現実的な課題

　「うちの院はこれまでこれでやってきたから大丈夫」「新しい媒体に手を出すのは大変だし、費用もかかるから…」そう思っていませんか？しかし、媒体選びを放置することは、今の時代において経営上の大きなリスクとなり得ます。

まず、インターネット広告市場は年々拡大しており、それに伴い集客コストや広告単価は高騰の一途をたどっています。適切な媒体を選ばずに広告を出し続けると、費用ばかりがかさみ、期待する効果が得られない「焼け石に水」状態に陥ってしまいます。まるで、水漏れしているバケツにいくら水を注いでも、なかなか満たされないのと同じです。

また、競合院の増加と市場の飽和は、整骨院業界全体に共通する課題です。厚生労働省の資料にもあるように、柔道整復師の養成校の増加により、施術者の供給過多が懸念されています。これまでと同じ集客方法では、競合院のノイズに埋もれてしまい、患者様に選ばれる機会を失ってしまうでしょう。

さらに、労働人口の減少は、スタッフ採用の現場に深刻な影響を与えています。特にミドルマネージャー層は「役割・業務量の増加」「成果への圧力」「時流変化への対応」といった「4重苦」に直面し、管理職になりたいと考える人材自体が減少しています。これは、採用競争の激化を意味し、優秀な人材の確保がますます困難になることを示唆しています。

このような状況を放置すると、新規患者様の獲得が滞り、既存患者様の離反も止められず、結果として業績が伸び悩み、持続的な成長が困難になる可能性が高まります。時代は常に変化しています。「新しいやり方を模索しないと徐々に目減りしていく」という時流を正しく捉え、変化に適応していくことが、これからの整骨院経営には不可欠なのです。

3️⃣まず取り組みたい！整骨院経営における「効果的な媒体選び」の基本戦略

　では、具体的にどのような媒体を選び、どのように活用すれば良いのでしょうか？患者様集客とスタッフ採用、それぞれの視点から基本戦略をご紹介します。

【患者様集客（集患）】

⭐ホームページ

　患者様を集めるためには、「見つけてもらう」ための導線と、「選びたくなる」ための受皿の両方を強化することが重要です。

①治療サイト・交通事故専門サイトの整備

・症状ページを充実させ、患者様が抱える具体的な悩みに対応するコンテンツをしっかりと作り込みましょう。交通事故治療に特化したサイトを持つことも有効です。

②コンテンツの質と鮮度

・患者様が「知りたい」と思う情報（お悩みや症状の根本原因、治療方法、料金など）を具体的に、かつ分かりやすく提供することが大切です。GoogleはE-E-A-T（経験、専門性、権威性、信頼性）を重視しているため、執筆者の明記や、独自の研究データ、お客様の声といった一次情報を盛り込むと良いでしょう。また、市場の動向に合わせて常に最新の情報に更新することで、検索エンジンからの評価も高まります。

③コンセプトと差別化の明確化

・他の院との違いを明確に打ち出し、「なぜこの院を選ぶべきなのか」を患者様に理解してもらうことが重要です。例えば、「〇〇専門」「産後の骨盤矯正に強い」といった特化型戦略は、競争優位性を築く上で非常に有効です。

⭐Googleビジネスプロフィール（MEO）対策

　地域密着型の整骨院にとって、Googleマップからの集患は非常に重要です。

①情報量の最大化

・住所、電話番号、営業時間、サービス内容（交通事故施術対応など）、写真（院の内観・外観、施術者やスタッフの顔写真、患者様とのツーショット、コロナ対策など）は、全て網羅的に登録し、地域で一番情報量の多いプロフィールを目指しましょう。

②口コミの活用

・口コミは「来院決定」に直結する重要な要素です。積極的に口コミを集め、寄せられた口コミには必ず丁寧に返信しましょう。ポジティブな口コミは強みを明確にし、ネガティブな口コミは改善点を見つける貴重なフィードバックとなります。交通事故患者様や通院歴の長い患者様など、良い口コミを書いてくれそうな方にお願いするのが効果的です。

⭐リスティング広告（Google/Yahoo!広告）

　検索エンジンで特定のキーワードを検索したユーザーに表示される広告で、即効性が期待できます。

①顕在層へのアプローチ

・「〇〇市整骨院」「むち打ち交通事故治療」など、具体的な症状や地域名を含むキーワードで検索する「今すぐ治療を受けたい」と考えている顕在層の患者様に効果的です。

②視覚的な訴求

・広告に画像を追加することで、視覚的にアピールし、クリック率を高めることも可能です。

③費用対効果の最適化

・クリック課金型のため、キーワード選定や競合状況によって単価が変動します。継続的な運用で最適化を図りましょう。

⭐SNS活用（Instagram/Facebook/LINE/YouTubeなど）

　潜在層へのアプローチや、患者様とのエンゲージメント構築に有効です。

①ターゲット層に合わせた媒体選び

・美容系メニューに力を入れているならInstagramやFacebook広告、幅広い層へのリーチや予約・クーポン配信にはLINEが有効です。

②コンテンツ戦略

・院の雰囲気、スタッフの日常、施術の様子、患者様の声などを発信し、親近感を持ってもらいましょう。ハッシュタグを効果的に使うことで、興味関心のあるユーザーにリーチできます。

③LINEの活用

・LINE公式アカウントは、患者様との個別コミュニケーションや、予約システムとの連携、クーポンの配信など、リピート促進に強力なツールです [ユーザー要望に基づく想定]。たぶし鍼灸整骨院グループ様がストーリーで予約空き状況を配信し稼働率アップに繋げた事例のように、リアルタイムな情報発信にも活用できます。

⭐オフライン集客

　デジタル化が進む現代においても、地域に根ざしたオフライン施策は依然として重要です。

①院内掲示物・チラシ

・POPやのぼり、チラシなどで、キャンペーン情報や、交通事故治療が自己負担金0円で受けられること、加害者や自損事故の場合でも治療を受けられることなどを積極的に啓蒙しましょう。

②紹介キャンペーン

・既存患者様からの紹介は、質の高い新規患者様を獲得する上で非常に有効です。紹介特典などを設けるのも良いでしょう。

③受付での啓蒙トーク

・会計時などに受付スタッフから交通事故治療の啓蒙トークを行うことで、患者様の「困りごと」に寄り添い、相談しやすい雰囲気を作ることができます。

【スタッフ採用】

⭐【理念共感型採用へのシフト】

・即戦力採用も大切ですが、長く定着し、会社と共に成長してくれる人材を採用するためには、「理念共感型採用」が不可欠です。会社のビジョンや文化に共感する人材は、モチベーションが高く、定着率も高まります。

⭐採用サイトの整備

　貴院の魅力を伝える採用サイトは、求職者が「ここで働きたい」と思うきっかけとなります。

①情報量と質の充実

・企業情報、仕事内容、理念・ビジョン、社員インタビュー、リクルーティング動画、福利厚生、キャリアプランなど、求職者が知りたい情報を網羅的に掲載しましょう。特に研修・教育体制の充実を明示することは、求職者にとって大きな魅力となります。

②求人検索エンジンへの最適化

・Indeedなどの求人検索エンジンで上位表示されるよう、キーワードの最適化や、写真・キャッチコピーの工夫を行いましょう。

③数値管理の徹底

・採用活動管理シートや母集団管理シートを用いて、母集団形成から内定までの各フェーズの移行率やKPIを数値で管理し、PDCAを回すことが重要です。売上の数値管理と同様に、採用活動においても数値管理は必須です。

⭐リファラル採用の推進

　既存スタッフからの紹介は、採用コストを抑えつつ、企業文化に合った人材を獲得する有効な手段です。紹介制度の構築や、社内イベントの充実（誕生日サプライズ、ボーリング大会など）を通じて、スタッフのエンゲージメントを高めることが、リファラル採用の成功に繋がります。

⭐SNSを活用したブランディング

　InstagramなどのSNSを通じて、院の日常風景、スタッフの様子、社内イベントなどを発信することで、企業の文化や働く雰囲気を伝え、求職者からの興味を引きましょう。オンライン説明会や面談の実施も、柔軟な採用活動に繋がります。

4️⃣よくある質問（Q&A）

Q1：SNSはどれから始めればいいですか？

A：SNSは、貴院が提供するサービスやターゲット層によって、最適なものが異なります。例えば、美容系のメニュー（小顔矯正、美容鍼、痩身など）に力を入れているのであれば、ビジュアル訴求力の高いInstagramやFacebook広告が非常に有効です。視覚的に訴えかけることで、患者様の興味を引きやすくなります。一方、LINEは幅広い世代にリーチでき、予約機能やクーポン配信、メッセージ機能など、再来促進にも非常に強いツールです [ユーザー要望に基づく想定]。慢性症状の患者様や、継続的な通院を促したい場合に特に力を発揮するでしょう。まずは、貴院の強みやターゲットとする患者様がどのSNSをよく利用しているかを考慮して、戦略的に選ぶことが大切です。

Q2：採用がうまくいきません。媒体選びで改善できますか？

A：採用の課題は、単に媒体選びだけで解決するものではありません。もちろん、適切な媒体を選ぶことは重要ですが、それ以上に「自社の強みを明確にし、それを求職者に魅力的に伝えること」「理念共感型の採用戦略を立てること」「KPIを設定し、PDCAを回す仕組みを構築すること」が不可欠です。

例えば、給与や働き方だけを訴求しすぎると、採用はうまくいっても離職が多くなる傾向があります。大切なのは、求職者が「この会社で働くことで、どんな成長ができるのか」「どんな貢献ができるのか」といった、本質的なやりがいを感じられるような情報を発信することです。また、採用担当者を明確にし、採用活動の各フェーズ（母集団形成、イベント誘導、選考など）において数値管理を徹底し、ボトルネックを特定して改善していく運用体制を整えましょう。

Q3：広告費の費用対効果が気になります。少額から始められますか？

A：広告費は単なる「費用」ではなく、将来の売上を生み出すための「投資」と捉えることが重要です [ユーザー要望に基づく想定]。もちろん、闇雲に多額の費用を投じるべきではありませんが、費用対効果ではなく「投資対効果」で考える視点を持つことで、小さな投資から大きなリターンを得る可能性を探ることができます。

例えば、交通事故患者様の場合、一人あたりの集患コストが約7,600円〜15,000円程度で、年間数千万円の売上につながる事例もあります。これは非常に高い投資対効果と言えるでしょう。リスティング広告などは少額からでも始めやすく、効果測定もしやすいため、まずはターゲットを絞り、テスト的に運用してみてはいかがでしょうか。重要なのは、PDCAサイクルを回し、常に改善し続けることです。

　ここまで、整骨院経営における集客・採用の媒体選びについて、多角的な視点から解説してきました。現代の市場では、患者様も求職者も情報が溢れる中で、最適な選択を求めています。だからこそ、貴院が「選ばれる存在」となるためには、単に広告を出すだけでなく、ターゲットを明確にし、適切な媒体で、質の高い情報を発信し続けることが不可欠です。ホームページやMEO、各種SNSからオフライン施策に至るまで、それぞれの媒体特性を理解し、自院のターゲットと目的に合わせて使い分けることが重要です。大切なのは、情報を発信して終わりではなく、効果を測定し、改善を繰り返すPDCAサイクルを回し続けること。この記事を参考に、まずは自院の現状分析から始め、一つでも新しい施策に挑戦してみてください。最適な媒体を通じて貴院の魅力を的確に届けることが、競争の激しい時代を勝ち抜き、安定経営を実現するための確かな一歩となるはずです。

　そして、その活動は決して一人で抱え込む必要はありません。専門知識と経験を持つ私たち船井総合研究所が、貴院の「業績アップ」という夢の実現に向けて、強力にサポートさせていただきます。

「どこから手を付ければいいのか分からない」「今のやり方で本当に良いのか不安」そんなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度私たちにご相談ください。