皆様、いつも本コラムをお読みいただきましてありがとうございます。
株式会社船井総合研究所 ヘルスケア支援部の田口と申します。
今回のテーマは「合説に頼らないオンライン採用」です。
実はこれまでのコラムでも何度も記載させていただいたのですが、オンライン採用とはいうものの実際はオフライン採用をベースとしていることです(オフラインtoオンラインの発想)。
以下にこれから3月の終盤に向けて整骨院が採用で取り組むべきことを記します。
1月〜3月の対策としては大きく分けて3つでありまして、それは以下の通りです。
①育成の準備
②専門学校、大学への訪問
③オンライン企業説明会の準備と開催
①と②は1月、2月で済ませておき、③は3月に実行というイメージです。
以下は上記3点をまとめたものです。
①育成の準備
一つ目は育成の準備ということで、これは受け入れ体制の整備です。
採用前の段階として入社後の育成は事前に準備しておいた方が良いです。
なぜならば、新入社員の仕事は、患者様への挨拶でもなく、施術でもなく、“職場に馴染むこと”だからです。その点にも給料が発生してしまっている事実を“教える側”と“教えられる側”に伝えておくことが大切です。
はじめにどのように職場に馴染んでもらうか、ここから育成のカリキュラムを考えていく必要があります。組織社会化というのですが、早い所では、整骨院でも新卒柔整師、鍼灸師の内定者研修に盛り込んで入社前に馴染んでもらうようにしています。
とくに注意しておかなければならない点としましては、採用活動時に伝えたことと現場での実際です。このギャップが生まれることは致し方ない面があります。
なぜならば、どの企業も入社してほしいが為に自社を良く伝えようとするからです。
しかし、ここに落とし穴があり、「早期離職」という結果につながっていきます。
ここのギャップが大きければ大きいほど、職場に馴染むことに苦労し、早期退職につながることが分かっています。
この1年で人の価値観がより本物志向になってきていることが見て取れるようになりました。事実、TVで流れるCMを見ても事実、真実、真摯、本当、本物…というキーワードがあふれています。不透明な時代に人々が“より確からしさ”を知りたくなっているのだと感じています。
☑先輩が教えるって言ってたけど…、先輩は向き合って真摯に教えてくれるのだろうか?
☑マニュアルで教えると言っていたけど…、マニュアルがあるのは事実なのだろうか?
☑カリキュラムがあると言っていたけど…、本当は何か月で施術デビューができるのだろうか? 他
少なくともこの辺りは明確にしておきたいところです。
したがって、長く続けて活躍していただく為にも現場で生じそうなギャップは埋めておけたらと考えています。
今一度見直しながらしっかりと4月までに準備していただければと思います。
②専門学校、大学への訪問
受け入れ体制が整ったところで、2つ目は専門学校へ訪問していきます。この点は採用活動がオンラインになったからと言っても変わらない部分です。
(※状況によっては訪問による対面を拒否される場合もありますので、その点は状況により判断する必要があります。)
ご自身の卒業校を第一選択肢として、柔整師や鍼灸師の方々の卒業校でかつ採用実績が多いところを第二選択肢として選びます。
訪問に行く方は、最初は社長、関係性ができてきたらマネージャーもしくは院長と階層を徐々に下げていきます。「トップで99.9%決まる」という点では、やはり社長自身が他社との違いを最も伝えることができる存在なのです。
この場合、気をつけないといけないのが、会社の代表として訪問しているという状況です。ファーストインプレッションは長期に渡って尾を引きますので、“学校の目”があることも押さえておくことが大切です。採用活動が上手にできてきて訪問担当が社長からマネージャーや院長へと変更になった場合、この点はとくに大切になります。
- 挨拶
- 会社の概要
- 経営理念(ミッション)、行動指針(バリュー)、理想の将来像(ビジョン)、コンセプト
- 柔整師、鍼灸師の卒業生の育成状況(在籍があれば)
- 合同企業説明会の確認
- オンライン企業説明会のご案内
などは伝え確認しておきたい点です。
③オンライン企業説明会の準備と開催
3つ目はそのままではありますが、オンライン企業説明会の準備と開催を行います。
経営においては、「時流適応」が大切です。
時流が変われば、それに柔軟に対応できるしなやかな経営が求められます。
何事も成果を出すためには在り方、考え方をしっかりとマインド形成することはベースとして大切ですが、もう一つ、時流の「乗り方」も大切です。
オフラインでの合説に頼るだけでなく、オンライン化して柔軟に対応できている状況をいかに作って学校にPRできるかも考えなくては採用活動で勝てなくなってきています。
したがいまして、リモートツールを利用し、以下のコンテンツを応募者に伝えていくことが今目指すべき企業の姿です。
- リモートツールの有料アカウントへの切り替え(主に利用時間の制限解除)
- 運営司会者を立てる
- 社長講話
- 先輩社員講話(人として、柔整師・鍼灸師として)
- 見学会のご案内
最後は、忘れないように落としどころとして見学会へのクロージングを行うことが大切です。
また、読みとしましては、このままの状況が続いた場合、柔整師、鍼灸師の採用は買い手市場ではあるものの「雇い控え」が起こり、新卒柔整師・鍼灸師の7月採用なども十分にあり得ることを想定いただければと思います。前年も同様の現象がありました。
このような状況下でもソフトに対応していけるように準備をして母集団形成ができる体制を整えていただけますと幸いです。
それでは、皆様の実りある採用をお祈り申し上げます。
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