整骨院の集客を伸ばす方法と全体像【2024年最新版】

2022年7月21日配信

カテゴリ：: 経営集客ホームページ広告運用 SEO対策 MEO対策整骨院広告規制

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整骨院・接骨院を経営していて誰しもが直面する問題に集客があります。
年々集客が減っていく、開業したのはいいが集客が来ないなど悩みの持ち方は整骨院毎に異なりますが、今回は整骨院が集客を行う上で外せないポイントを筆頭に集客全体のお話をさせていただきます。

1.整骨院の集客を伸ばす為の流れ

ⅰターゲットを明確にする
ⅱターゲットに合わせた集客導線を確保する事

整骨院・接骨院経営者の方が集客を行う上で最初に行うべきことは【整骨院・接骨院に来てほしいターゲットを明確にする事】です。ひと昔前と比較すると整骨院・接骨院の件数や利用者が増えており、それに伴い利用者や情報を得る手段も多様化しています。自社の整骨院・接骨院に来てほしい患者様の層によって集客施策の何に力を入れるべきか？が変わってくるのでターゲットを決めたうえで集客導線を確保するようにしましょう。

2.集客したいターゲットを明確にする

どのような患者様をターゲットにするのか？を考える上で検討できる項目＝セグメントは無数に存在します。今日は整骨院集客で利用できるセグメントを３つ例に挙げさせていただきます。

セグメント①　患者様の基本情報

整骨院に限らずですが何か集客を行う際にまず考えるべきなのがターゲットになる患者様の基本情報です。年齢や性別、住んでいるエリアはもちろん、どのような職業でどれくらいの所得があって、どのような家族構成なのか？また、そのような人が自社の整骨院や接骨院の商圏内にどの程度存在するのか？は集客活動を行うにあたって最初に検討すべき項目です。

若年層を狙うのであれば、HPやSNSの運用
シニア層を狙うのであれば紹介や看板集客・チラシ集客などを中心に集客戦略を組んでいく必要があります。
また、特定の性別や年齢層だけを狙い撃ちするのであればSNSの広告を活用するのも効果的な集客手段の一つになります。

セグメント②　自社の整骨院・接骨院との接点

次に考えるべきは自社の整骨院との接点です。整骨院の集客というと自社との接点がない方に対しての集客に意識が向きがちかと思いますが、直近で整骨院・接骨院に来院している方（リピートの患者様）や直近では整骨院・接骨院に来院していない休眠している患者様（再診の患者様）も集客の対象になってきます。

完全新規の方向けにはHPやGoogleマイビジネス・Googleビジネスプロフィールの活用はもちろん、店前の看板や紹介関連の施策も有効な手段になります。
リピートの患者様獲得については、体の状態をよくするまでの道のりを患者様と握り合わせできていることが大前提ですが、その上で患者様に継続的に通院いただくための回数券やサブスクの導入を行う事が挙げられます。
また通院期間が空いてしまっている休眠患者様についてはLINEや再診促しのハガキ、SNSでの再診患者様のキャンペーン告知などが効果的な施策として実施されています。

セグメント③　整骨院・接骨院を探す理由

そして３つ目のセグメントがどのような理由で整骨院を探しているのか？によるセグメントです。

ⅰ.急性のケガをしてしまった方の場合

急性のケガについては緊急性が高い患者様が多い特性上、自分が普段生活しているエリアで見かけた事がある整骨院に通う傾向が強いです。
そのような方を集客する上では日頃から店前の看板やファサードを利用して、整骨院・接骨院の存在をしっかりと認知させておくことが重要になります。また、通うか否かの判断材料として営業時間や即日予約ができるかどうかが判断材料にしている患者様が多いので、ホームページやGoogleマイビジネス・ビジネスプロフィールではそのあたりの情報を分かりやすく示して置くことが重要になります。

ⅱ.慢性的な症状で悩んでいる方の場合

腰痛や肩こりといったお悩みの場合、長く症状に悩まされている方が中心になり、どの整骨院に通うのか検討する期間が長くなる傾向があります。主な集客の施策としてはホームページの作成やGoogle・Yahooなどの検索エンジンに対するSEO対策、口コミサイトやGoogleマップの口コミの強化に優先的に取り組む必要がある。またチラシを配布し、潜在的に慢性的な症状に悩まれている方にアプローチする事も効果的な集客方法になりうる。

ⅲ.ご家族が通院する整骨院を探している方の場合

このような客層の場合にもご家族が心配して整骨院・接骨院への通院を促している状況なので、どの整骨院に通うのかをしっかり検討するケースが多い。ホームページやGoogleMAP、SNSなどの閲覧はもちろん。口コミなどで実際に受診するご家族と同年代の人や似た症状の人が通院しているのか？についても検討材料に入る。また、家族の方が既に整骨院に通っている場合には紹介カードなどを用意しておく事で集客数を最大化することができる。

ⅳ.交通事故に関連するお悩みの方の場合

基本的な集客の媒体はホームページ・Google・SNS・紹介と今までに紹介した媒体と大きく変わらないが、交通事故の施術については専門的な知識・対応をしてもらえるのか？を見ている方が多い為打ち出しが重要になる。また、整形外科や保険会社に整骨院への通院は認めない。と言われているケースも散見される為、そのようなケースであってもご相談頂ける旨をすべての媒体でしっかりと打ち出しておく必要がある。また、適切な通院期間や部位数での請求を行う整骨院だと保険会社に認識されている状態であれば、保険会社からの紹介を得られるケースも存在する。

ⅴ.他の整骨院に通っているが満足されていない方の場合（セカンドオピニオンを求めている場合）

他の整骨院に通院している方が転院やセカンドオピニオンを求めている場合は症状の改善具合や整骨院の対応など現在通っている整骨院に何かしら満足できていないことが考えられる。ホームページ・Googleマイビジネス・チラシ・店頭ボード・SNS・口コミや紹介などあらゆる媒体で情報収集をされている。悩みの度合いが今までと比べても深まっている事が多く、詳細な情報をしっかりと打ち出しておく事で他の患者様よりも遠くの整骨院であっても通院を期待できる。

3.整骨院側の目的別に集客方法を決定する

ターゲットを決めたら次はいつのタイミングで集客が必要なのか？を意識して集客方法を決めていく事が重要になります。

集客方法① 短期的でもいいからすぐ効果が必要な方向けの集客方法

ⅰ.Googleビジネスプロフィールで整骨院・接骨院の基本的な情報をしっかりと公開する

Googleビジネスプロフィールは元々はGoogleマイビジネスと呼ばれていた店舗情報をGoogleマップに公開するための集客ツールです。Googleマップの検索機能で整骨院・接骨院などのサービス名や腰痛・肩こりなどの解決したい問題を検索したときに検索結果に自社のサービスが表示されるようになります。
サービスが表示されるかどうか？は検索した人の位置情報や検索自他時間帯などによって変化するので、整骨院側でコントロールできない部分に依存することもありますが、住所・営業時間・電話番号・ホームページ・休日・院内写真などの店舗情報を充実させておくことで様々なキーワードで自社の名前がGoogleマップ上で露出するようになり集客に繋がります。
Googleのサービス全般にいえる事ですがユーザー数などを閲覧・分析することができることも特徴です。

ⅱ.チラシ作成・ポスティング・ハンディングによる集客

アナログな方法ではありますが、チラシを作成したうえでのポスティングやハンディングも集客を行う上で有効な手段です。整骨院・接骨院の商圏内にチラシを配布することで整骨院の集客に繋がります。特にスマートフォンが普及している現代においても高齢者を集客する場合やオープン直後の大勢にアプローチする必要がある場合に効果的な施策です。しかし、多くの整骨院企業様の配布状況を見ていると整骨院のチラシの反響率はおおよそ0.1％前後となっており、ある程度まとまった量を配布する必要がある施策でもあります。

また、チラシのデザインなどについても重要になりますが、柔道整復師法の第24条『広告の規制』についてはしっかりと遵守する必要があります。ホームページやinstagramなどのSNS、LINEの公式アカウントなどがある場合は誘導のためのQRコードなどは必ず掲載するようにしましょう。

作成するにあたり自前でWordやPowerPointなどを活用し、配布をしようと考えられる経営者の方も散見されますが、作成にかかる手間や時間、チラシ自体のクオリティーを考えるとあまりオススメはできません。印刷代行の会社やポスティング業者などで相見積もりを取るなどしてできる限り低コストにはしつつ、それぞれの専門会社に依頼する事がオススメです。

参考『「広告の制限」の取り扱いについて』

https://www.zenjukyo.gr.jp/ad-toriatsukai/

参考『あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会』

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei_547242.html

ⅲ.店前看板やバルーン看板・ファサードによる集客

外観による集客はオープンの時点ではどのような形にしようと検討をされてもその後定期的な見直しをできているという整骨院・接骨院経営者の方は少ないのではないでしょうか？通常の路面店の場合、整骨院・接骨院の店前の人通りは日々大幅に入れ替わるというよりは基本的には同じ人が日々店舗の前を通り過ぎる形になります。ですので、店前の看板やファサードが常に変わらない状態になると、そこを通り過ぎる人に取って整骨院が風景になってしまい、そこを通る人が整骨院に関心を示すきっかけが生まれなくなってしまいます。外観の集客については概ね変更した直後が最も反応が多く、2～3か月程度期間が経過すると反応が薄くなってくるので2か月スパンで見直していくことがオススメです。複数の整骨院・接骨院を経営されている場合には店舗でバルーン看板を交換するなどして院前を通る人にとって整骨院が見慣れた風景にすることが重要です。

ⅳ.PPC広告やSNSの広告活用

既に広告を掲載するためのホームページを持っている整骨院・接骨院に限定される手法ではありますが、PPC広告やSNS広告などWEB広告を利用する事はホームページへのアクセス数を短期間で増やすことのできる効果性の高い施策です。WEB上の広告で整骨院にとって利用しやすい広告は主に2つになります。

・PPC広告
Google広告やYahoo広告などの広告がPPC広告に該当します。PPCとは（Pay Per Click）の略であり、日本語に訳すとクリック課金型広告になります。広告掲載自体にはお金がかからず、広告がクリックされたタイミングで費用が発生するという形になります。

・SNS広告
Facebook広告やInstagram広告、LINE広告などがSNS広告に該当します。それぞれの媒体によってターゲティングの仕方・利用者層が異なるので自社の整骨院・接骨院がどの層を狙うのか？によってどの媒体を利用するべきかが変わってくるので媒体の選定はしっかりと行う必要があります。

集客方法② 時間・コストはかかるが中長期的に効果の出る集客方法

ⅰ.ホームページの構築

集客を増やす上でホームページをしっかりと作っておくことは非常に重要です。なぜかというと、どのような入口（チラシや紹介・通りがかりなど）であっても多くの方がGoogleやYahooなどの検索媒体でホームページを検索してそこを経由して問い合わせを下さるからです。
また最近では専門的な知識がなくても無料でホームページを作成できるサービスもあります。代表的なサイトとしてはＷＩＸやjimdoなどです。これらのホームぺージでいいか？という質問もいただくのですがこちらはあまりオススメはしておりません。ホームページに求められる機能は
・多くのキーワードで検索にひっかかりやすい事（多くの人に見てもらえること）
・ホームページを見たなかでできるだけ多くの人が問い合わせをくれる（反応率が高いこと）
この二つなのですが、上記を満たすＨＰを作成するのは専門的な知識があっても簡単ではありません。中長期的に利用していく事も踏まえて必要以上に高いコストをかける必要はありませんが、かけるべきコストをかけて満足行くホームページを作成しましょう。

ⅱ.Googleビジネスプロフィールなどの口コミ取得

前段でGoogleビジネスプロフィールについて基本的な設定を行う事で集客を早期に始められますが、本格的に集客をしていくのであれば口コミを充実させることは必須の取り組みになります。患者様の満足度をしっかりと高めて良い口コミをいただけるようにしましょう。まれに口コミを記載頂いた方に〇〇をプレゼント！などのインセンティブを設けているケースが散見されますが、景品表示法に抵触する場合もあるので注意が必要です。

参考『景品類等の指定の告示の運用基準について』

https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/guideline/pdf/100121premiums_20.pdf

ⅲ.SNSの活用

広告以外でSNSを活用して集客を行うにはアプローチできる母集団を膨らませていく必要があります。アカウントを作れば自然とフォロワーが増えていくというわけではないので、まずは既存の患者様にフォローをしてもらうなど段階的に施策を変更していく必要がありますが、母集団をしっかりと作ることで多くの方にアプローチしやすくなるというメリットがあります。

ⅳ.地域コミュニティとの連携

整骨院や接骨院は基本的に近隣に住んでいる方がいらっしゃるため、地域のコミュニティとの連携を行い知名度を高めていく事も集客に繋がる施策になります。近隣のスポーツチームへのトレーナー活動や運動教室の開催など地域の方と接する機会を増やすことで何かあった時に思い出してもらえる形を作りましょう。

4.整骨院・接骨院で集客を増やす方法まとめ

整骨院で集客を増やしていきたい場合以下の流れを踏襲することがオススメです。

①自社が集客に力を入れたいターゲットを決定する
②ターゲットに合わせた集客媒体を選定する
③短期的に集客が見込める方法と中長期的に効果が出るほほうを組み合わせて集客を行う

適切なターゲティングと集客方法の組み合わせを行う事で集客を伸ばしていくことができます。
しっかりと集客施策の特性を把握したうえで取り組むことが重要です。