【今の価格設定で大丈夫！？】船井流価格決めの基本

2023年12月5日配信

カテゴリ：: 経営コンサルティング

皆様、はじめまして。
船井総合研究所の井上和希（イノウエカズキ）でございます。
いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

【今の価格設定で大丈夫！？】船井流価格決めの基本

本日は治療院向け
船井流の価格の決め方についてご紹介したいと思います。

皆様は価格の決め方についてどのように設定されましたでしょうか。

・なんとなく他の企業がこうだから。
・だいたいの相場観はこれくらいだろう。

上記のような曖昧な価格決めを行っていませんでしょうか。

「他の整体院と比べてみます。」
「少し検討します。」

お客様のこのような声は、曖昧な価格決めが引き起こしているかもしれません。

つまり原理原則に基づいていない価格設定は、経営者の知らないところで売上を伸ばす機会損失を生んでしまっている可能性があるというわけです。

また、最低賃金が年々上がっている事はご存知でしょうか。
1,500円まで引き上げる動きになっていますが、
人件費高騰が避けられない中でいかに生産性を上げていくかが重要になります。

商品作りがより重要になる今、適正な価格の決め方を実践していただければと思います。

さて今回ご紹介させていただく船井流の価格決めは整体院にも通ずるものがあり、売上を最大化させるためには非常に重要な要素になりますのでぜひご参考になれば幸いです。

では、なぜ価格決めが重要なのでしょうか。

来店されるお客様には必ず予算というものが存在します。

「3万円くらいの時計が欲しいな」「50万円くらいの中古車を見てみたいな」といった予算をお客様は必ず持っており、その予算と販売価格を上手く連携させる必要があるのです。

これが不十分だと、お客様の予算を無視した価格設定をしてしまうことになるため会社全体の売上減にも影響してしまう可能性があります。

従ってお客様の予算に基づいた適切な価格の設定をすることが大事になります。

まず価格を決める際に考えなければならないことは「お客様の予算」です。

お客様の予算を考えるときに頭の中にある数字が「1・２・3・5・10」です。

例えば、スーパーで買い物をするとき、車を買うとき、服を買うときに、お客様の頭の中にある予算は1000円・2000円・3000円・5000円・1万円もしくは、1万円・2万円・3万円・5万円・10万円なのです。

そして次に自院のメニュー料金がお客様のどの予算帯に属しているのか考える必要があります。例えば「5000円の予算を持ったお客様にとっていくらからいくらまでの商品であれば購入していただけるのか」という予算帯は集客をする上で必ず押さえておかなければなりません。

今回は予算帯の出し方を割愛させていただきますが、それぞれの予算帯を表した表を下に添付させていただきますのでご参照ください。

1,000円の予算であれば800円~1,799円という予算帯、2,000円の予算であれば1,800円~2,699円という予算帯といったようにそれぞれの予算に対しての予算帯が存在しています。
例えば、1,000円の予算を持ったお客様は、800円~1,799円の予算帯に収まる商品であれば購入していただける可能性があり、逆に1,000円の予算を持ったお客様に対して1,800円の商品をお勧めしてもそれは2,000円予算の予算帯に属するため適切ではありません。

また、より高い価格で商品を販売する場合、同じ予算帯の中であれば最大販売価格で値段設定したいので、例えば3,000円の予算を持ったお客様をターゲットにする際、2,980円で価格を設定するよりも3,980円で価格設定をする方が予算帯に合っています。

まとめると、どの予算を持ったお客様をターゲットにするのか、そして自院が攻めるべき価格帯を明確にすることで適正な価格が決定されるのです。

今回紹介した価格決めはいかがでしたでしょうか。

来院されるお客様には必ず予算が存在するので、その予算に対しての予算帯を把握し、自院がどの予算帯で価格設定をするのか、ということが今回紹介する船井流の価格決めです。

この方法が全てではありませんが、貴院が価格決めを行う際の参考の一つになれば幸いです。

下記に価格決めに関する確認項目を添付しています。
ぜひご活用いただければ幸いです。