「紹介していいんですか?」の一言を引き出す接遇術

2025年6月25日配信

カテゴリ:
整骨院 対応力 整骨院経営

目次

1.「リピート率が伸び悩む…」そんなお悩みはありませんか❓

以下のようなお悩みや目標をお持ちの整骨院経営者様はいらっしゃいませんか?

  • 「新規集患の費用対効果が合わない」
  • 「広告費ばかりかかって利益が減っている」
  • 「患者様がなかなか継続して通院してくれない」
  • 「一度来院しても、途中で来なくなってしまう」
  • 「他院との差別化が難しい」
  • 「価格競争に巻き込まれて、特色が出せない」

今日の整骨院業界は、保険規制の厳しさ、競合の増加、そして採用難という3つの大きな課題に直面しています。WEB広告費用も年々高騰しており、今までと同じ集患策を続けていては利益が減少し続けてしまいます。

このような時代だからこそ、患者様から「選ばれる」「愛される」院になるための戦略が不可欠です。本コラムでは、その鍵となる「感動の接遇術」について、具体的な実践方法から経営へのインパクトまでを分かりやすく解説していきます。

「感動の接遇術」がもたらす、選ばれる院への道

「感動の接遇術」とは、単なる丁寧な言葉遣いや表面的なサービスに留まらず、患者様一人ひとりの心に深く寄り添い、期待を超える価値を提供することで、「ここにしかない」特別な体験を創造し、患者様の心を動かす接遇の考え方です。

🔑 患者様の「真のニーズ」を引き出す力

この接遇術の核となるのは、患者様の「真のニーズ」を引き出し、その解決を通じて「理想の状態」へと導くことです。患者様が抱える「痛み」という顕在ニーズだけでなく、「痛みがなくなったら、どんな生活を送りたいか」「何ができるようになりたいか」といった潜在ニーズや願望まで深く理解し、それらを満たすための治療計画とサポートを提供することを目指します。

例えば、「肩が痛くて洗濯物を干すのがつらい」という患者様に対しては、単に肩の痛みを和らげるだけでなく、「洗濯物をストレスなく干せるようになる」という目標設定を共有し、それに向けた治療と自宅ケアのアドバイスを行うことで、患者様は「ここまで考えてくれるのか」と感動するでしょう。

🔑期待を超える価値提供の具体例

「感動の接遇術」は、以下の要素を融合させたアプローチを指します。

  • 深いヒアリング力と共感力: 患者様の言葉だけでなく、表情や態度からも真意を読み取り、感情に寄り添う「傾聴」の姿勢が重要です。まるで患者様自身が主張していない身体の不調を言い当てることで、一気に信頼を勝ち得ることができます。
  • 分かりやすい説明力と提案力: 専門用語を避け、患者様が「目で見て、耳で聞いて、体で感じて」理解できるよう、視覚的なツールや具体的な数字を用いて、身体の状態や治療の必要性を明確に伝える力です。「鏡で姿勢の変化を見せる」「骨模型を使って関節の動きを説明する」といった工夫も有効です。
  • 期待を超える施術と効果の実感: 施術そのものの高効果はもちろん、施術後の変化を患者様自身が実感できるよう、ビフォーアフターを明確に示し、感動を呼ぶ技術と見せ方です。「施術前と施術後で、どこまで腕が上がるようになったか」を比較するなど、具体的な変化を体感してもらいましょう。

この「感動の接遇術」は、患者様が単に「痛みが取れた」だけでなく、「この院に来て本当に良かった」「こんなに親身になってくれるとは」という心の満足感を得ることで、貴院の真のファンとなり、自ら紹介の輪を広げてくれるような関係性を築くことを目指します。

⚠️対策をしないとどうなる?放置リスクと現実的な課題⚠️

「感動の接遇術」に取り組まない、あるいはその重要性を認識しないまま経営を続けると、現代の整骨院業界が抱える課題はさらに深刻化し、貴院の未来を脅かすリスクに直面する可能性があります。

高騰する集患コストと患者離れ

新規集患にばかり頼っていると、広告費の負担が経営を圧迫し、安定した利益確保が難しくなります。例えば、新規の患者様を継続的に集めるために広告費をかけ続けても、患者様が「痛みが取れたら終わり」と認識し、継続的な通院やメンテナンスの重要性を感じなければ、短期的な来院で離反してしまうでしょう。

サービスが均一化され、他院との差別化ができていない場合、患者様はより安価な院や利便性の高い院へと流れてしまい、価格競争に巻き込まれるリスクが高まります。患者様が「感動」や「特別な体験」を得られなければ、たとえ痛みが改善しても、自ら進んで友人や家族に紹介してくれることは少なくなるでしょう。

スタッフの成長停滞と組織力の低下

スタッフが患者様との深い関係性構築の重要性を理解せず、表面的な対応に終始すると、自身の成長機会を失い、治療家としての「人間力」や「実力」 が伸び悩む可能性があります。

組織内で「磨き合い」の文化や体系的な教育体制がなければ、個々のスタッフの能力は平均レベルに留まり、院全体のサービス品質の底上げができません。患者様からの感謝や「感動」の声が少ない環境では、スタッフのモチベーションが低下し、離職率が高まるリスクも考えられます。

これらのリスクを放置することは、貴院が目指す「地域で一番愛される整骨院」という目標から遠ざかり、持続的な成長を困難にするだけでなく、最悪の場合、経営の継続自体が危うくなる可能性も秘めているのです。

2. まず取り組みたい基本的な「感動の接遇術」対策

「感動の接遇術」を貴院に導入し、患者様から選ばれ続ける院になるために、まずは以下の基本的な対策から取り組んでみましょう。これらは、貴院の土台を固める上で非常に重要です。

🔑院の「顔」となる受付・問診の質を高めよう

患者様が貴院を訪れて最初に接するのが受付であり、次に問診です。ここでの印象が、その後の患者様との信頼関係を大きく左右します。

心に響くお出迎えとお見送りの工夫

お出迎え・お見送りでは、単に挨拶をするだけでなく、「共感・ねぎらい」の気持ちを込めることが大切です。患者様は痛みや不安を抱えて来院されます。

  • 「遠いところからありがとうございます。雨の中大変でしたね。」
  • 「お辛い中、よくお越しくださいました。」

このような言葉がけは、患者様の緊張を和らげ、安心感を与えます。マニュアル通りの言葉だけでなく、心からのねぎらいを表現しましょう。

患者様の「真のニーズ」を引き出す問診術

「はい」「いいえ」で終わらない問診を心がけましょう。患者様の「真のニーズ」を引き出すためには、患者様が自由に話せるオープンクエスチョンを心がけます。

  • 「普段はどんなスポーツをされていますか?」
  • 「痛みが治ったら、何をしたいですか?」

といった質問で、患者様の日常生活や理想の姿を深く掘り下げます。

また、視覚・聴覚・体感覚を活用した検査も重要です。鏡や写真(視覚)、圧痛(触覚)などを活用し、自身の身体の状態を正確に把握してもらい、治療への納得感を高めましょう。例えば、「鏡でご自身の姿勢の歪みをご確認ください」と促すことで、患者様は視覚的に現状を理解しやすくなります。

🔑施術と説明の「質」を高め、患者様との信頼を築こう

施術は患者様が直接効果を体感する重要な時間です。ここでいかに「安心」と「納得」を提供できるかが、信頼構築の鍵となります。

患者様を不安にさせない「実況中継」

患者様は何をされているか分からず不安を感じることがあります。施術中に「実況中継」を交えることで、不安を取り除き、安心感を与えましょう。

  • 「今、この部分の筋肉を緩めています。ここは〇〇という動作に関わる大切な部分なんです。」
  • 「なぜここを治療するのかというと、あなたの△△という症状の根本原因がここにあるからです。」

このように、細かく実況中継することで、施術の根拠を明確に伝えることができます。また、施術前後に必ず声かけを行うなど、丁寧さを徹底しましょう。

変化を「見える化」するビフォーアフターの提示

施術後の効果を患者様自身が実感できるよう、ビフォーアフターの明確な提示を工夫しましょう。

  • 可動域の変化を比較する(「施術前はここまでしか上がらなかった腕が、これだけ上がるようになりましたね」)。
  • 痛みのスケール(ペインスケール)で数値化する(「施術前は10段階中8だった痛みが、今では3まで下がりましたね」)。

など、客観的な変化を示すことが重要です。これにより、患者様は施術の効果を実感し、「良くなっている!」という実感を伴う納得感を得られます。

身体のプロとしての「治療計画」提示

身体のプロとして、最適な通院ペースや治療計画を明確に伝え、患者様が治療の全体像を理解できるようにします。

例えば、「あなたの症状の場合、最初は週2回のペースで、3ヶ月間集中的に施術することで、根本改善を目指します」と具体的に提示します。紙芝居のようなツールを活用し、視覚的に訴えかけるのも効果的です。これにより、患者様はゴールを明確にイメージでき、安心して治療に取り組むことができるでしょう。

🔑マニュアルを活用し、サービスの均一化を図ろう

どんなに優れた接遇スキルを持つスタッフがいても、それが属人化していては、院全体のサービス品質は安定しません。スタッフ全員が一定以上のサービスを提供できる仕組みが必要です。

マニュアルは「勝利への攻略本」

マニュアルは単なる手順書ではなく、「勝ちやすくするための攻略本」です。スタッフ全員がマニュアルに沿って行動することで、サービスの品質を均一化し、誰が対応しても一定以上の「感動」を提供できる体制を築きましょう。

「お出迎えからお見送りまでの患者様との会話例」「問診で必ず聞くべき項目」「検査での説明の流れ」など、細部にわたるまでマニュアル化することで、スタッフは迷うことなく質の高いサービスを提供できるようになります。

継続的な教育と「磨き合い」の文化醸成

マニュアルの浸透には、日々の反復練習(量)と、スタッフ同士の「磨き合い」が不可欠です。

例えば、週に一度ロールプレイングを実施し、お互いの接遇を客観的に評価し合う時間を作ることで、個々のスタッフの課題を明確にし、改善に繋げることができます。お互いにフィードバックし合い、人間力と治療家としての実力を高め合う文化を醸成しましょう。

「人は人でしか磨けない」という考え方を共有し、多少厳しくても、愛情を持ってフィードバックし合う環境を作り出すことが、スタッフ全体の成長、ひいては院全体のサービス品質向上に繋がります。

3. 患者様を「感動」に導く!具体的な「感動の接遇術」実践ステップ

ここからは、患者様が「感動」を覚えるような接遇を実践するための具体的なステップをご紹介します。単なるテクニックではなく、患者様との深い関係性を築くための「心構え」と「行動」が重要です。

1️⃣患者様の「言葉にならない声」を聴き取ろう

患者様の表面的な言葉だけでなく、その奥にある本当の気持ちや願望を理解することが、感動の接遇の第一歩です。

ヒアリングの深化で潜在ニーズを探る

患者様の「痛み」という表面的なニーズだけでなく、「痛みが取れたら何をしたいか」「どんな未来を望んでいるか」といった潜在的なニーズや願望(理想)を深く掘り下げます。

  • 「痛みがなくなったら、趣味のゴルフを再開したいんです」
  • 「子供を抱き上げられるようになりたい」

このような「理想の未来」を聞き出すために、オープンクエスチョンを多用し、患者様が自由に話せる雰囲気を作りましょう。

非言語コミュニケーションで心を読み解く

患者様の表情、視線、姿勢、声のトーン、話し方など、言葉以外の情報にも意識を向け、非言語コミュニケーションを理解することが重要です。

例えば、患者様の話し方に合わせて自分の話し方のペースを合わせる「ペーシング」や、相手の仕草を真似る「ミラーリング」といった手法で患者様のペースに合わせることで、心理的な距離を縮め、心を開いてもらいやすくなります。患者様の感情に寄り添い、「大変でしたね」「お辛かったでしょうね」といった共感の言葉をかけ、話を遮らずに最後まで「傾聴」することで、安心感と信頼感を醸成します。

2️⃣検査と説明で「驚きと納得」を提供しよう

患者様が自身の身体の状態を正確に理解し、施術の必要性を納得することで、治療へのモチベーションが高まります。

「言い当てる」検査でプロの信頼を勝ち取る

患者様自身が気づいていない身体の不調や、痛みの根本原因を「言い当てる」ことで、プロとしての専門性と信頼性を一気に高めます。

例えば、「もしかして、普段から右足に重心をかける癖はありませんか?」「長時間のデスクワークで、猫背になりがちではないですか?」といった問いかけで、患者様は「なぜ分かるんだ!」と驚き、貴院への信頼感が深まるでしょう。

視覚と感覚で「気づき」を与える説明術

鏡や写真、骨模型、ホワイトボードなどを活用し、患者様自身が「目で見て」「体で感じて」自身の身体の状態や施術による変化を実感できるよう促します。

  • 「鏡でご自身の姿勢の左右差をご確認ください」
  • 「この骨模型で、今痛い部分の関節の動きがどうなっているかを見てみましょう」

また、「紙芝居ツール」などを用いて、専門用語を避け、分かりやすい言葉で「なぜ痛いのか」「どうすれば良くなるのか」「治療の全体像」をストーリー仕立てで説明することで、患者様は納得し、治療へのモチベーションが高まります。

3️⃣期待を超える「施術と変化」で「感激」を呼ぼう

施術の効果を最大限に引き出し、患者様に「来てよかった」と感じてもらうことが、次への来院へと繋がります。

実況中継で施術への安心感を高める

施術中は「今何をしているのか」「なぜこの部分を触っているのか」を都度実況中継し、患者様の不安を取り除き、安心感を与えます。

「今、肩甲骨の周りの固まった筋肉を緩めています。ここを緩めることで、腕の上げにくさが改善されますよ」といった具体的な説明を加えましょう。身体に触れる際には必ず声かけを行うなど、丁寧さを徹底することで、患者様は安心して施術を受けることができます。

「Before→After」を明確化し効果を実感させる

施術後には、治療前との変化を患者様自身が「視覚・聴覚・体感覚」で実感できるように促します。

例えば、施術前には上がらなかった腕が上がるようになったら、「見てください、ここまで腕が上がるようになりましたね!施術前と比べて格段に軽くなったのがお分かりいただけますか?」と変化を強調して伝えましょう。もし効果が弱い場合でも、その理由を明確に説明し、今後の改善イメージを持たせることが重要です。これにより、患者様は「この治療なら治る!」という確信を持つことができ、次回来院への大きな動機付けとなります。

4️⃣ 患者様の「理想の未来」に向けた「伴走」を提案しよう

患者様が安心して治療を継続し、最終的な目標達成まで伴走することで、長期的な信頼関係を築き、リピートや紹介へと繋がります。

身体のプロとしての「断言」と「譲歩」

患者様の顔色を伺うのではなく、プロとしての見解を明確に伝え、ベストな通院ペースや治療計画を「言い切る」ことが大切です。

「この痛みを取り除くには、最低でも週2回、3ヶ月間の通院が必要です」と明確に伝えます。その上で、患者様の生活環境(仕事、家庭など)を考慮し、無理のない短期的な目標や通いやすい選択肢を「譲歩」として提案します。

「もし週2回が難しいようでしたら、まずは週1回から始めてみましょう。その場合、改善までの期間が少し長くなる可能性があります」など、患者様に寄り添いながらもプロとしての線引きを明確にすることで、信頼感が増します。

「行動しない」を突破する後押し

来院意思を明確な形にするためのクロージングでは、患者様が「今すぐ行動したい」と思えるような後押しを行います。

  • カレンダーを見える位置に置き、「では、次はこの日とこの日はいかがですか?」と具体的に提案する。
  • 回数券や会員制など、継続しやすいお得な商品プランを比較ツールで示し、「〇〇様のような症状の方には、こちらの回数券が特におすすめです。長期的に見ると、これだけお得になりますよ」と具体的にメリットを伝える。

これらのステップを通じて、患者様は単なる施術以上の「感動」を体験し、貴院の熱心な姿勢と専門性に心から信頼を寄せるようになるでしょう。それが、自然なリピートや紹介へと繋がるのです。

4. 「感動の接遇術」を成功させるポイントとは?考え方と実行のヒント

「感動の接遇術」を単なる一過性の取り組みで終わらせず、貴院の文化として定着させ、持続的な成果に繋げるためには、以下のポイントを意識することが重要です。

経営者自身が「誰よりも患者様を理解する」ことにこだわろう

経営者が患者様への深い理解を示すことが、院全体の接遇レベルを引き上げる原動力となります。

患者様を「人間」として理解する

治療とは症状を診ることだけでなく、患者様のバックボーン(ニーズ、仕事、趣味、家族構成、スポーツ歴など)を理解し、共感することから始まります。

例えば、「お仕事で常にパソコンを使われるのであれば、目の疲れから肩こりにつながっている可能性もありますね」というように、患者様の背景に合わせた会話を心がけることで、より深い信頼関係が築けます。

「稼ぐ言葉」を追求し、価値を明確に伝えよう

経営者自身が、患者様にとっての「良い治療」「感動」が何を意味するのかを明確に定義し、それをスタッフ全員が同じように理解できるように伝えましょう。

コピーライティングの本質は、「人間心理を理解し、言葉で読者の行動を変える技術」です。経営者自らが患者様の悩みや欲求を深く分析し、商品・サービスがもたらす「結果(ベネフィット)」を明確に言語化する努力を惜しまないことが重要です。

例えば、「腰痛改善」だけでなく「大好きな旅行に気兼ねなく行けるようになる」「孫を抱っこしても痛くない体になる」といった、患者様が本当に望む未来を言葉で表現し、共有することで、スタッフも患者様への提供価値を意識しやすくなります。

スタッフ全員が「患者様をファンにする」プロ意識を持とう

経営者の想いをスタッフが共有し、全員で実践することで、院全体のサービス品質が向上します。

「人は人でしか磨けない」文化の醸成

「離反が少ない治療家=ファンが多い治療家」という認識をスタッフ全員で共有し、患者様の離反を減らすことが、一番実力のある治療家であるという共通認識を持ちましょう。

スタッフ同士がお互いの成長を促し、「磨き合い」を通じて人間力と治療家としての実力を高め合うことが重要です。多少厳しくても、愛情を持ってフィードバックし合う環境を作りましょう。

例えば、月に一度、成功事例や課題事例を共有し、全員で改善策を議論する場を設けることで、互いのスキルアップに繋がります。

理念浸透と行動指針の明確化

会社の理念やビジョン、行動指針をスタッフに深く落とし込み、日々の業務で実践し続けることを促します。

 

「数字」で成果を「見える化」し、改善サイクルを回そう

感覚的な運営ではなく、具体的な数字に基づいて現状を把握し、改善を繰り返すことで、効率的かつ持続的な成長が可能になります。

KPI(重要業績評価指標)の活用と可視化

リピート率、紹介率、患者満足度(アンケート結果)、口コミ数などをKPI(重要業績評価指標)として設定し、目標達成度合いを可視化します。

数字は嘘をつきません。客観的な評価として受け入れ、改善に繋げることが重要です。例えば、「今月のリピート率は〇〇%だった。目標の〇〇%には届かなかったので、問診の見直しを強化しよう」といった具体的な改善策を導き出します。

PDCAサイクルを徹底し、継続的な改善を

設定したKPIに基づき、施策を実行(Plan→Do)、進捗を確認(Check)、改善策を講じる(Action)というPDCAサイクルを継続的に回すことで、サービス品質の向上と業績アップに繋げます。

経営の「見える化」は、データの収集段階からデジタル化することで人的ミスを減らし、効率化できます。例えば、患者様管理システムを導入し、リピート率や紹介率を自動で算出できるようにすることで、スタッフの負担を減らしつつ、正確なデータを把握することができます。

また、最終目標(KGI)から逆算して、それを達成するためのKPIを樹形図で可視化する「KPIツリー」を作成することで、どこに問題があるのか、今何をすべきなのかが明確になります。

紹介と口コミを「仕組み化」しよう

広告規制が厳しくなる現代において、患者様からの自然な紹介や口コミは、最も信頼性が高く、費用対効果の高い集患方法です。

患者様アンケートとオンライン口コミの活用

患者様アンケートやGoogleビジネスプロフィール、Yahoo!プレイスなどのオンライン口コミサイトを積極的に活用し、患者様の声を集めます。口コミの数と質はMEO対策(マップ検索上位表示)において最重要であり、多くの集患に繋がっています。

口コミへの返信を徹底しましょう。寄せられた口コミには、良い内容であれ悪い内容であれ、感謝と真摯な姿勢で返信することで、患者様との関係性を深め、他の見込み患者様にも好印象を与えます。例えば、良い口コミには「〇〇様、素敵なコメントありがとうございます!次回のご来院も心よりお待ちしております」、改善要望の口コミには「貴重なご意見ありがとうございます。真摯に受け止め、改善に努めてまいります」と具体的に返信しましょう。

自然な紹介を促す価値提供

広告規制(虚偽・誇大な表現や技能・経歴に関する広告の制限など)に注意しつつ、本物の価値を提供し続けることが、患者様が自ら「紹介していいですか?」と問いかけてくれるような自然な紹介へと繋がります。

「感動の接遇術」を通じてファンを増やし、患者様からの自然な紹介を促すことが最も強力な集患方法です。紹介による集患は、広告費がかからず、質の高い新規患者獲得に繋がります。

これらのポイントを実践することで、「感動の接遇術」は貴院の強固な経営基盤となり、患者様からもスタッフからも選ばれ続ける、唯一無二の整骨院へと進化していくことができるでしょう。

5. よくある質問(Q&A)

ここでは、「感動の接遇術」に関してよく寄せられる疑問にお答えします。

🔍「感動の接遇術」は、具体的にどうすれば経営に貢献するのですか?

「感動の接遇術」は、新規集患コストの高騰という業界課題に対する最も効果的な解決策の一つです。患者様が「感動」することで、以下の好循環が生まれます。

🔑リピート率の向上と紹介の増加

痛みが取れた後も継続して通院する「ファン」が増え、長期的な売上に貢献します。感動した患者様は「この素晴らしい体験を大切な人にもしてほしい」と自ら紹介の輪を広げてくれます。紹介による集患は、広告費がかからず、質の高い新規患者獲得に繋がります。

例えば、「母が腰痛で悩んでいるので、先生のところを紹介してもいいですか?」といった形で、自然と紹介が生まれるようになります。

🔑顧客単価の向上とブランド力の強化

貴院への信頼と満足度が高まることで、自費メニューや物販、会員制プランなど、より価値の高いサービスへの移行がスムーズになります。

また、「患者様の満足度」が可視化され、地域での評判やオンラインでの口コミ評価が高まり、競合との差別化に成功します。これにより、貴院は「地域で一番選ばれる院」としてのブランド力を確立できるでしょう。

🔍患者様の「感動」を測る具体的な方法はありますか?

患者様の「感動」や満足度を測るには、以下の方法が効果的です。

🔑アンケートとオンライン口コミの活用

来院ごとや一定期間ごとに患者様アンケートを実施し、施術効果、接遇、説明の分かりやすさなど、多角的に評価してもらいましょう。自由記述欄を設けることで、具体的な「感動」ポイントや改善点が見えてきます。

GoogleビジネスプロフィールやYahoo!プレイスなどのオンライン口コミサイトを定期的に確認し、評価の推移やコメントの内容を分析します。良い口コミはスタッフのモチベーションに繋がり、改善要望はサービス向上に活かします。

🔑KPI(重要業績評価指標)による定量的な把握

「リピート率」「紹介率」「患者様満足度スコア」などをKPIとして設定し、定量的に進捗を管理します。数字は「今の自分の仕事の実力を受け入れる」ための客観的な指標となります。

例えば、「今月の患者満足度アンケートで『大変満足』と答えた割合が90%を超えた!」「紹介で来院された方が前月比で20%増加した!」といった具体的な数字で、感動が経営に貢献していることを実感できます。

🔍スタッフへの教育・浸透が難しいと感じています。どうすれば良いでしょうか?

スタッフへの浸透は、一朝一夕にはいきません。以下の点を重視しましょう。

🔑「磨き合い」の文化醸成と評価制度との連動

「人は人でしか磨けない」という考え方を浸透させ、スタッフ同士が互いにフィードバックし合い、成長を促す文化を築きます。ポジティブな承認と、改善を促す建設的なフィードバックの両方が重要です。

例えば、月に一度のミーティングで、スタッフ同士が互いの良かった点や改善点を具体的に伝え合う時間を設けます。また、評価制度を「感動の接遇術」の実践度と連動させ、正当な評価と報酬でスタッフのモチベーションを高めます。評価結果をフィードバック面談で丁寧に伝えることで、個々の成長を支援します。

🔍広告規制が厳しくなる中で、どのように集患すれば良いですか?

広告規制が厳しくなる中でも、以下の方法で効果的な集患が可能です。

🔑自然な紹介の最大化とMEO対策

「感動の接遇術」を通じてファンを増やし、患者様からの自然な紹介を促すことが最も強力な集患方法です。口コミの数と質は、MEO対策(マップ検索上位表示)にも直結します。

例えば、Googleビジネスプロフィールに良い口コミが多数寄せられることで、地域で「整骨院」と検索した際に貴院が上位に表示されやすくなり、新規患者様の獲得に繋がります。

🔑信頼性の高い情報発信(SEO対策)とLINE活用

自院のホームページやブログで、患者様のお悩み解決に役立つ専門性の高い情報コンテンツ(症状ページなど)を充実させます。信頼できる専門家による監修や、一次情報の発信(院独自のデータや事例)を心がけ、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を高めることが重要です。

また、LINE公式アカウントの登録者数を増やし、チャットボットやタグ付け機能を活用して、患者様の状態に合わせたパーソナルな情報配信を行います。会員制や物販の定期購入など、LINEを通じた継続的な関係性構築が可能です。

🔑リスティング広告の最適化

広告費用が高騰する中でも、ターゲットとなるキーワードの選定、広告文章の最適化、ランディングページの品質向上を徹底することで、費用対効果を高めることができます。

特に、整骨院で治療イメージが湧きやすい症状に特化したLP化や、医師の推薦などの第三者評価の拡充を優先しましょう。これにより、限られた広告費を最大限に活かし、質の高い見込み患者様を獲得することができます。

これらの質問とその回答が、貴院の「感動の接遇術」実践の一助となれば幸いです。

6. まとめ&「感動の接遇術」で困ったときの相談先

ここまで「感動の接遇術」について、その重要性から具体的な実践方法、そしてよくある疑問点までを深掘りしてきました。この接遇術は、単なる一時的なテクニックではなく、貴院の未来を盤石にするための**「人財教育」と「患者様との関係性構築」**に根差した、持続可能な経営戦略です。

👥「感動の接遇術」が描く、貴院の未来

私たちが目指すのは、「離反が少ない治療家が一番実力のある治療家」であり、「ファンが多い治療家とイコール」である状態です。患者様が単に「痛みが取れた」という以上の「感動」を覚えることで、彼らは貴院の真のファンとなり、「この素晴らしい体験を大切な人にもしてほしい」と自ら紹介の輪を広げてくれるでしょう。

安定した経営基盤とスタッフの成長

新規患者獲得コストが高騰する現代において、既存患者様からのリピートや紹介は、経営の安定と持続的な成長に不可欠です。患者様が継続的に来院し、さらに新規患者様を連れてきてくださることで、集患コストを抑えつつ、売上を最大化できます。

「人は人でしか磨けない」というように、スタッフ間の**「磨き合いの文化を醸成し、体系的な教育を通じて彼らの「人間力」と「治療家としての実力」を高めることは、患者様へのサービス品質を均一化し、組織全体の成長を促します。

顧客満足度の「見える化」と継続的な改善

患者様アンケートやオンライン口コミの活用、KPI(重要業績評価指標)による進捗管理は、貴院の強みや改善点を明確にし、継続的なサービス向上に繋がります。数字は嘘をつかないため、客観的な評価として自己の仕事の実力を受け入れ、改善に繋げることが重要です。

「感動の接遇術」は、患者様一人ひとりの心に深く寄り添い、真のニーズを引き出すカウンセリング、そして期待を超える価値を提供する施術を通じて、患者様が自ら「紹介していいんですか?」と問いかけてくれるような、理想的な関係性を築くことを目指します。広告規制に注意しつつ、本物の価値を提供し続けることが、自然な紹介へと繋がるのです。

👥「感動の接遇術」で困ったときの相談先

「感動の接遇術」の導入や深化に向けて、「何から始めたら良いか分からない」「スタッフへの浸透に課題がある」「具体的な成果が見えにくい」といったお悩みをお持ちの経営者様もいらっしゃるかもしれません。

専門家による個別相談と実践的なノウハウの提供

私たち船井総合研究所は、これまで数多くの整骨院様の経営を支援し、持続的な成長を実現させてきました。業界を取り巻く「保険規制の厳しさ」や「競合の増加」、そして「採用難」といった3つの課題に対し、現場目線と患者様目線を大切にした実用的なコンサルティングを提供しています。

貴院の現状と課題を詳細にヒアリングし、カスタマイズされた「感動の接遇術」導入・改善計画をご提案します。無料経営相談も受け付けておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。

また、人材教育の体系化、評価賃金制度の構築、デジタルを活用した集患戦略(DX)など、多岐にわたるテーマで、すぐに実践できる具体的なノウハウを提供しています。

無料レポート・セミナーでさらなる学びを

より深い知識や最新の成功事例について学びたい方のために、無料の経営レポートやオンライン・オフラインセミナーも随時開催しております。

貴院の「感動の接遇術」を次のステージへ。私たちと共に、患者様を心から笑顔にし、地域で一番愛される整骨院を目指しませんか。お困りの際は、いつでもお気軽にご相談ください。

 

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