どうなる整骨院業界?国試試験の結果から読み取る業界の今後
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いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の金田です。
去る3月25日、柔道整復師国家試験の合格発表がありました。
今月から新しく働く仲間が増えた院もあるかと存じます。
1人でも多くの治療家が活躍できることを切に願っております。
さて、今回で第30回を迎えました柔道整復師国家試験ですが、過去の結果や柔道整復師にまつわるデータも踏まえてどのようなことが読み取れるでしょうか。
以下に過去5年の試験の受験者数と合格者数、合格率を記載しております。
柔道整復師の国家試験合格者数
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和4年 4,359 2,740 62.9%
令和3年 4,561 3,011 66.0%
令和2年 5,270 3,401 64.5%
令和1年 6,164 4,054 65.8%
平成30年 6,321 3,690 58.4%
受験者数は右肩下がりに減少、それに伴い合格者数も右肩下がりで減少、合格率も60%前後と横這いの結果になっております。
もう少し過去の数字をさかのぼると平成26年の試験を境に合格率は70%を下回り、
ピーク時には7,000人ほどいた受験者数も4,300人ほどに…そして今回はついに合格者が3,000人を割るという数字になりました。
データが示すように新卒の柔道整復師は年々減少しており、
これからの新卒採用難易度は高くなっていくと予想されます。
また、柔道整復師の業界離れも目立ちます。
厚生労働省の発表する「就業柔道整復師数」という数字を見てみると
平成30年末に73 017人となっていた就業柔道整復師数は令和2年末の最新の数字では75,786人となっています。
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/20/dl/gaikyo.pdf
(令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 – 厚生労働省
P.8 表5 終業柔道整復師の年次推移)
2年間で2,789人の増加という数字になっておりますが、
柔整師試験の合格者数が令和1年の試験で4,054人、令和2年の試験で3,401人と考えると
2年間で新卒7,455人の柔道整復師が治療家としての人生を歩んでいます。
つまり4,700人ほどが柔道整復師業界を離れてしまったということになっております。
2年間で4,700人、単純に1年間で考えると2,350人の業界離れが起きているという計算になります。
柔道整復師試験合格者は「年々右肩下がり」で今年はついに3,000人を切る結果、
一方で就業柔道整復師は最新データでは1年間で2,350人の業界離れが起きている状況。
合格者数よりも業界を去る人の数が上回るのも時間の問題かもしれません。
今後、採用難の加速と人がとれないことによる業績の停滞も考えられます。
以上の業界時流から読み取る人財採用・育成のポイントとして
・採用活動は早く動かないといけない
→4月が迫るにつれて採用が決まっていない学生は相対的に少なくなる
・採用に対して適切に投資をする
→柔整師資格者の価値は今後、今以上に高くなる
・人財を定着させるための研修・カリキュラムが必要
→採用の難易度が高い以上、採用した人財の定着が今より重要になる
などがあげられます。
船井総合研究所では
業績UPのマーケティング支援だけでなく、採用・育成を始めとしてマネジメント支援も実施しております。
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是非この機会にご相談いただければと思います。
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