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1. この記事はこんな方におすすめ
✔️リスティング広告に興味はあるけれど、「何から始めたらいいの?」「専門用語が多くて難しそう…」と感じている整骨院経営者の方。
✔️すでに広告を出しているものの、「費用ばかりかかって、いまいち集客効果が出ない…」とお悩みの方。
✔️「Webマーケティングをもっと強化して、新しい患者様を安定的に獲得したい!」と強く願っている方。
✔️限られた広告予算の中で、最大限の費用対効果を追求し、効率よく患者様を増やしたいと考えている方。
✔️激化する地域での競争に打ち勝ち、自院の魅力を効果的に伝えたいとお考えの方。
2. リスティング広告とは?
整骨院の集客を考える上で、今やWeb広告は避けて通れない道です。その中でも特に効果的だと言われているのが「リスティング広告」です。
⭐検索する患者様と広告の「つながり」
リスティング広告とは、簡単に言うと「検索連動型広告」のことです。患者様がGoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを検索した際に、その検索結果画面の上部や下部に表示される広告を指します。
例えば、「〇〇市 腰痛 治療」と検索した患者様に対して、そのキーワードに合った貴院の広告が表示されるイメージです。患者様はすでに特定の悩みやニーズ(「腰痛を治したい」「近くの整骨院を探している」など)を持っている「顕在層」なので、来院につながる確率が非常に高いのが特徴です。
⭐クリックされて初めて費用が発生する仕組み
リスティング広告の大きな特徴の一つは「クリック課金型」であることです。広告が表示されるだけでは費用は発生せず、ユーザー(患者様候補)が広告をクリックして初めて料金が発生します。これはPPC(Pay Per Click)広告とも呼ばれています。 無駄な表示にお金がかからないため、費用対効果を意識した運用がしやすいのが魅力です。
⭐掲載順位を決める「品質」の重要性
「広告の掲載順位って、お金をたくさん払えば上位に表示されるんでしょ?」と思われがちですが、実はそれだけではありません。もちろん入札単価も重要ですが、Googleなどの検索エンジンは「広告ランク」という独自の基準で掲載順位を決定しています。
この広告ランクは、入札単価だけでなく、広告の品質やランディングページ(広告をクリックした先に表示されるWebサイト)の関連性、ユーザーの場所やデバイス、時間帯などのさまざまな要素を考慮して算出されます。つまり、単に高い金額を出すだけでなく、患者様にとって有益で関連性の高い広告とサイトを用意することで、より少ない費用で上位表示を狙える可能性があります。
⭐整骨院にとって特に重要な「広告規制」の理解
整骨院経営者の皆様にぜひ知っていただきたいのが、「広告規制」についてです。柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師といった施術所は、その広告内容に厳しい法律が適用されます。
特に「治る」「効く」「根本治療」「絶対安全」といった、効果の保証や誇大広告と受け取られかねない表現は、法律で禁止されています。他にも以下のような規制があります。
・医療機関との誤認防止:整骨院は医療機関ではないため、「医師っぽい表現」や「クリニック」などの名称、また「治療」「診療」といった言葉を使用することは禁止されています。
・体験談や比較優良広告の制限:個人の体験談や、他の施設と比較するような優良広告は原則として禁止されています。
・施術者の技能・経歴の広告禁止:「あはき法」および「柔道整復師法」に基づき、施術者の技能や経歴をアピールする広告は認められていません。
参照:https://joypal.jp/osteopathic-college-advertise/
3. 対策を取らないとどうなる? リスティング広告運用における放置リスクと現実的な課題
リスティング広告は、正しく運用すれば強力な集客ツールになりますが、もし「なんとなく」で始めてしまったり、適切な対策を怠って放置してしまったりすると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があります。
⚠️無駄な広告費の発生
もし、貴院のターゲットと合わないキーワードで広告が表示されたり、患者様の心に響かない広告文だったりすると、見込みのないクリックばかりが増えてしまいます。せっかくの広告費が水の泡となり、費用対効果が低い状態に陥ってしまうのです。
⚠️競合に埋もれてしまう
整骨院業界は、近年、競合が増加し、「市場飽和状態」にあると言われています。効果的な戦略なしに広告を出しても、患者様の目に留まることなく、競合の広告の中に埋もれてしまうリスクがあります。ただ広告を出すだけでなく、ターゲットを明確にし、その患者様に響くような「オンリーワン」または「ナンバーワン」の強みを打ち出さなければ、集客には繋がりません。
⚠️広告規制違反のリスク
これは整骨院のリスティング広告運用において、最も注意すべき現実的な課題の一つです。前述の通り、整骨院は厳しい広告規制が適用されます。 直接的な表現だけでなく、情報全体を見たときに「暗示的又は間接的に広告であると一般人が認識し得るもの」も規制の対象となるため、広告文はもちろん、リンク先のランディングページ(Webサイト)の内容まで細心の注意が必要です。
⚠️運用が形骸化し、効果が低下する
リスティング広告は、一度設定すれば終わり、というものではありません。市場の状況や競合の動き、患者様のニーズは常に変化しています。そのため、広告のキーワードや広告文、入札単価、さらにはリンク先のWebサイトまで、継続的に効果を測定し、改善していく(PDCAサイクルを回す)必要があります。
4. まず取り組みたい基本的なリスティング広告対策
ここでは、リスティング広告を効果的に運用するために、まず取り組むべき基本的な対策を具体的に解説していきます。
🔑ターゲットとコンセプトの明確化
リスティング広告を始める上で、最も土台となるのが「誰に、どんな症状に対して、どのようにアプローチするのか」というターゲットとコンセプトの明確化です。
✅「誰に」: 年齢、性別、職業、抱える悩みなどを具体的にイメージしましょう。
✅「何を」: そのターゲットが抱える「痛み」だけでなく、その背景にある潜在的なニーズを深く理解しましょう。
✅「どのように」: 貴院独自の治療技術や設備、スタッフの強みなど、患者様にとっての「治療の価値」を明確にします。
このコンセプトは、院長だけでなく、全スタッフが共通認識として共有されていることが理想です。これにより、広告で訴求する内容と実際の院内での対応に一貫性が生まれ、患者様の信頼獲得に繋がります。
🔑精度の高いキーワード選定
リスティング広告は「検索連動型広告」ですから、このキーワード選定が広告効果を大きく左右します。
✅地域名と症状の組み合わせ:「〇〇市 腰痛」「〇〇区 交通事故治療」といったキーワードは必須です。
✅具体的な悩みを反映したキーワード:「ヘルニア 治療」「産後骨盤矯正」のように、具体的な症状や悩みをダイレクトに表現したキーワードも重要です。
✅症状解決の手段としてのキーワード:患者様が「体の不調を解決する手段を探している」段階で、整体や整骨院という手段にたどり着いていないケースもあります。そういった層に対しては、より広いキーワードでアプローチすることも必要です。
🔑広告文とランディングページ(LP)の最適化
リスティング広告のクリック率や来院率を高めるためには、広告文と、クリックした先のランディングページ(貴院のWebサイト)の質が非常に重要です。
✅広告文の最適化:
- 検索キーワードとの関連性:広告文は、患者様が検索したキーワードと高い関連性を持つように作成します。
- 患者様の「知りたい」に応える:患者様の興味を引き、悩みに共感し、理想の未来を提示するような言葉を選びましょう。
- 具体的かつ簡潔に:簡潔な言葉で、貴院の強みや特徴、提供できるベネフィットを明確に伝えます。
- 第三者評価の活用:患者様の声や専門家の推薦文を広告文やランディングページに加えることで、信頼性を高めることができます。
✅ランディングページ(LP)の最適化:
- 網羅的な情報掲載:治療内容、料金、施術者の情報、アクセス方法、営業時間、Q&A、お客様の声など、患者様が「知りたい」と思う情報を網羅的に掲載します。
- 離脱率の改善:Googleアナリティクスなどを活用して、離脱率が高い場合は、コンテンツの内容を見直す必要があります。
- 写真と動画の活用:院内の様子や施術の様子を伝える写真、施術者とのツーショット写真、治療コンセプトの動画などを活用し、視覚的に魅力を伝えます。
- 口コミの充実:Googleビジネスプロフィールなどの口コミを充実させ、返信を丁寧に行うことは、信頼性向上に直結します。
🔑広告規制の徹底遵守
整骨院の広告運用において、最も重要かつデリケートなのが「広告規制の遵守」です。
✅禁止表現の厳守:「治る」「効く」「根本治療」といった、効果を保証したり誇張したりする表現は明確に禁止されています。
✅ホームページも対象:2018年の医療法改正により、ホームページも医療広告ガイドラインの対象となりました。リスティング広告からリンクされる貴院のWebサイト全体が規制の対象となるため、隅々まで確認が必要です。
✅客観的な情報提供:効果の保証ではなく、提供する施術内容や料金、期間、回数、起こりうるリスクや副作用などについて、客観的で適切な情報を提供することが求められます。
🔑継続的な効果測定と改善(PDCA)
リスティング広告は「一度設定したら終わり」ではありません。データに基づいた「継続的な効果測定と改善(PDCAサイクル)」が不可欠です。
✅効果測定ツールの活用:GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどのツールを活用し、広告のクリック率、ランディングページへの流入数、滞在時間、離脱率などを定期的にチェックします。
✅PDCAサイクルの実践:Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを回し、常に「バージョンアップ」していく姿勢が求められます。
5. よくある質問
ここでは、整骨院の先生方からよくいただく質問に、Q&A形式でお答えしていきます。
Q1: リスティング広告の費用はどのくらいかかりますか?
A1: リスティング広告の費用は、一概に「いくら」とは言えません。なぜなら、広告の費用は「クリック課金型」であり、広告がクリックされた際に料金が発生する仕組みだからです。
この「クリック単価」は、選定するキーワードの競争率や、競合する他の整骨院の出稿状況によって大きく変動します。月々の広告費は、数万円で運用できる場合もあれば、数十万円、あるいはそれ以上かかることも十分にあり得ます。
Q2: 広告文で「根本治療」や「必ず治る」といった表現は使えますか?
A2: いいえ、これらの表現は、広告規制によって厳しく禁止されています。 整骨院の広告は、「柔道整復師法」や「あん摩マッサージ指圧師等に関する法律」といった法律によって、広告可能な事項が細かく定められています。これらの表現を使ってしまうと、行政指導や罰則の対象となるだけでなく、患者様からの信頼を失うリスクがあります。
Q3: 地域密着型の整骨院でもリスティング広告は効果がありますか?
A3: はい、地域密着型の整骨院にとって、リスティング広告は非常に効果的な集患手段となり得ます。 リスティング広告の大きな強みは、ユーザーが「〇〇市 腰痛」や「〇〇区 交通事故治療」といったように、地域名と症状を組み合わせたキーワードで検索した際に、貴院の広告をピンポイントで表示できる点です。
6. まとめ
ここまで、「整骨院でリスティング広告を始める前に知っておきたい5つのこと」と題して、リスティング広告の基本的な仕組みから、効果的な運用のための対策、そして注意すべき広告規制やよくある質問について解説してきました。
リスティング広告を成功させるために大切なのは、以下の3つのポイントです。
- リスティング広告の仕組みと広告規制を正しく理解し、常に遵守すること。 特に、効果の保証や誇張と受け取られる表現は厳禁です。
- 明確な治療コンセプトに基づき、ターゲットに響く広告運用を行うこと。 患者様の「痛み」だけでなく、その背景にある「悩み」や「理想の未来」に焦点を当てたキーワード選定や広告文、ランディングページの最適化が不可欠です。
- 広告で来院された患者様に対して、質の高い初診対応から治療、継続指導までを一貫して提供できる院内体制を整えること。 広告で集患した患者様を確実に定着させるためには、受付から治療、再発予防まで見据えた一貫した対応が重要です。
これら全てが揃って初めて、リスティング広告は最大限の効果を発揮し、貴院の持続的な成長を支える強力なエンジンとなるでしょう。
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