採用コストをかけずに理想の人材と出会う。理念が伝わる整骨院の求人票作成術💪✨
「また良い応募がない…」「採用しても、なぜかすぐ辞めてしまう…」多くの経営者が抱えるこの深刻な悩み、実はその原因が、良かれと思って使っている『未経験歓迎』という一言にあるのかもしれません。整骨院業界は今、採用競争が激化する成熟期に突入しました。旧来の方法を続けていては、採用コストはかさみ、既存スタッフの負担が増え、院の成長が止まるという負のスパイラルに陥りかねません。しかし、求人票の書き方を少し変えるだけで、貴院の理念に共感し、長く活躍してくれる優秀な人材の目に留まるようになります。本コラムで、その具体的な手法をご確認ください。
今回は、整骨院業界の現状と採用市場の変化を踏まえながら、本当に自院にマッチした、長く活躍してくれる人材を惹きつけるための求人募集の書き方について、一緒に考えていきましょう。
この記事はこんな方におすすめです!
・中途採用で思うような人材が集まらず、頭を悩ませている経営者の方
・「未経験歓迎」という求人票が本当に効果的なのか疑問を感じている方
・採用したスタッフが早期に離職してしまうことに課題を感じている方
・採用コストを抑えながら、自院の成長を支える質の高い人材を確保したい方
・漠然とした求人票ではなく、自院の魅力を最大限に伝えたいと考えている方
貴院の成長と発展のために、人材戦略は不可欠です。このコラムを通じて、具体的なヒントと実践的なアプローチを見つけていただくことができます!
1️⃣「中途採用求人票の書き方」とは?今、なぜ見直しが必要なのか
皆さんは、求人票を単なる「募集要項」として捉えていませんか?実は、今の時代、求人票は自院の魅力を最大限に伝える「広告」なんです。特に中途採用においては、ここに戦略がなければ、本当に欲しい人材には響きません。
なぜなら、整骨院業界は今、大きな転換期を迎えているからです。 :業界は採用難、成熟期に突入しており、マネジメント層の不足が課題となっています。少子化による労働人口の減少は深刻で、2020年代には最低賃金1,500円時代が到来すると言われています。このような背景から、従来の「開業すれば患者が集まる」時代は終わり、店舗余りや生き残り競争が激化しています。
このような状況で安易に「未経験歓迎」と打ち出すことが、なぜ逆効果になり得るのでしょうか。 「未経験歓迎」という言葉は一見、門戸を広げているように見えますが、採用する側にも応募する側にも、ある種の甘えを生む可能性があります。特に、自院の理念や方向性が明確でない場合、ミスマッチが起こりやすく、結果として早期離職につながるリスクが高いのです。
「時間とお金の交換」という働き方を望む人材には、もっと楽な職場がたくさんあるかもしれません。だからこそ、私たちは、単なる労働力の募集ではなく、「共に成長し、貢献したい」と思ってくれる人材を惹きつける求人票づくりを目指す必要があります。
2️⃣対策を取らないとどうなる?放置リスクと現実的な課題
求人票の書き方を見直さずに「なんとなく未経験歓迎」を続けていると、以下のような現実的な課題に直面する可能性があります。
⚠️ミスマッチによる早期離職と教育コストの増大
「未経験歓迎」で入社したものの、自院の文化や働き方に合わず、短期間で辞めてしまうケースは少なくありません。採用活動には多大な時間と費用がかかります。採用から教育にかけても、半年間の社内研修や理念浸透のための週報、月2回の院長会議など、手間とコストがかかります。もし早期離職が頻発すれば、これらの投資が無駄になり、新たに採用活動を繰り返す悪循環に陥ります。船井総合研究所は「採用の失敗は教育では取り返せない」と警鐘を鳴らしています。
⚠️組織純度の低下と既存スタッフへの負担増
理念やビジョンが共有されていない人材が増えると、組織全体の純度が低下し、チームワークや生産性にも悪影響が出かねません。結果として、既存の真面目なスタッフにしわ寄せが行き、彼らのモチベーションが低下したり、過重労働につながったりするリスクもあります。皆が残っていて帰れる状況ではない、就業時間前10分の朝礼、終業後のカルテ管理などで暗黙の残業が発生しているなどの労務環境の不整備は、日々の不満につながり、学生が重要視する要素の一つでもあります。
⚠️経営の不安定化と成長機会の損失
人手不足は、受付業務、問診、治療提案、会計、クロージングといった初診対応の各場面での患者様への対応品質の低下を招き、結果として顧客満足度やリピート率の低下につながります。これは、売上目標や出店計画の未達にもつながりかねません。整骨院業界は現在成熟期にあり、このままでは業界全体のイメージが悪化し、不正請求の横行や統計上の施術の長期化といったマイナス要因がさらに経営を圧迫する可能性もあります。
3️⃣まず取り組みたい!本気で良い人材を惹きつける求人票対策
では、具体的にどのように求人票を改善し、自院に最適な人材を惹きつければ良いのでしょうか。いくつかのポイントに分けて解説します。
⭐ターゲットの明確化と「理念共感型採用」へのシフト
まず、「どんな人材が欲しいのか」を具体的に絞り込みましょう。単店・少数店舗であれば、即戦力として店舗拡大に貢献し、将来の幹部候補となる中途採用人材が有効です。複数店舗を展開しているなら、新卒採用で組織の活性化とリーダー育成を図りつつ、特定の専門スキルや経験を持つ中途採用で組織の専門性向上を目指すのが良いでしょう。
そして、採用活動は「理念共感型採用」へとシフトするべきです。自院のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を明確にし、それに共感してくれる人材を募集するのです。理念や治療コンセプトを明確に言語化し、幹部からスタッフまで全員が共通認識を持つことが重要です。
例えば、「健康寿命を延ばすこと」を治療コンセプトに掲げ、筋・骨格系のスペシャリスト集団として、運動・栄養・美容といった体質改善を目的とした価値提供を目指す、といった具体的なビジョンがあれば、それに共感する人材が集まりやすくなります。個人のビジョンと会社のビジョンが重なる「共感領域」を創り出すことで、「自分のための努力が会社のためにもなり、会社のための努力が自分のためにもなる」という貢献実感が生まれ、モチベーションの維持につながります。
⭐魅力的なキャッチコピーで読者の心をつかむ
求人票のタイトルや冒頭文は、読者の「読まない」「信じない」「行動しない」という心理的な壁を突破するために非常に重要です。キャッチコピーは、自院の強みや提供できるメリットを明確に伝え、読者の好奇心を刺激するものでなければなりません。
①ベネフィットを明確に伝える
・例えば、単に「最新の治療機器があります」ではなく、「最新の機器で、患者さんの『こうなりたい』をサポートできる喜びを感じませんか?」のように、入社後の具体的なメリットや得られる感情を訴求しましょう。
②具体的な数字で信頼性を高める
・「創業8年で年商5.5億円10店舗達成」、「離職率2.4%を実現」といった具体的な数字は、信頼性を高めます。
好奇心を刺激する問いかけ
③好奇心を刺激する問いかけ
・「なぜ、今、〇〇が求められているのか?」、「こんな〇〇、していませんか?」といった問いかけは、読者の興味を引き、本文を読み進めてもらうきっかけになります。
④安心感を与える表現
・「地域密着」「患者様に寄り添う」といった言葉だけでなく、スタッフの顔写真や患者様の声、社歴、表彰歴などを具体的に提示することで、安心感を提供できます。
⭐自院のリアルな情報提供と成長環境の提示
求人票では、給与や勤務時間といった基本的な情報だけでなく、自院ならではの働く魅力や成長できる環境を具体的に伝えることが重要です。
①教育・育成体制の明確化
・エースや副院長を育てる半年間の社内研修、理念浸透のための週報、月2回の院長会議や毎月の全体会議などの具体的な教育プログラムは大きな魅力です。新人教育においては、「超好待遇で教育を受けられるのはこの1年」と肝に銘じ、先輩からの指導が重要であると伝えます。
②キャリアパスの提示
・経営幹部コース、幹部コース(院長以上)、社内独立支援コースなど、将来のキャリアプランを明確に提示することで、意欲のある人材の心を掴めます。
③「磨き合い」の文化
・傷つくことを恐れずにチャレンジし、上司や同僚からフィードバックを受け、共に成長していく「磨き合い」の文化を伝えることで、成長意欲の高い人材を惹きつけられます。
④自己投資への支援
・会社としてセミナーや勉強会、外部活動への金銭的補助を行い、スタッフの成長を全力で支援する姿勢を示すことは、自己成長を望む人材にとって大きな魅力です。
⑤労務環境の整備
・シフト制による完全週休2日制や土日休み、条件に応じた週休3日など、多様な働き方を提示し、ワークライフバランスを重視する姿勢を見せることで、安心して働ける環境をアピールできます。
⑥具体的な業務内容の紹介
・複数の収益の柱(保険、自費、事故、美容、トレーニング、物販など)を持ち、施術スタッフ全員がユーティリティプレイヤーとして活躍できる環境は、個々のスタッフの生産性と価値を高めます。また、パートさんでも最短1ヶ月半でデビューできるような体制を整えることも魅力的です。
⭐求人票に「書かないこと」も重要
「未経験歓迎」の代わりに、自院が求める人材像を具体的に書きましょう。例えば、「素直で、自ら学ぶ意欲のある方」「患者様のために本気で尽くしたいという情熱を持つ方」のように、スキルよりも人柄やマインドを重視するメッセージは、理念共感型採用において非常に有効です。
面接時には「時間とお金の交換という働き方を望むのであればうちよりも楽なところはいっぱいあるから絶対にそっちに行った方がいいよ」と正直に伝えることも、ミスマッチを防ぐ上で大切です。
4️⃣よくある質問(Q&A)
Q1「未経験歓迎」と書かないと応募が減りませんか?
A:確かに、応募数自体は減るかもしれません。しかし、重要なのは「応募数」ではなく「質の高い応募」と「採用後の定着率」です。自院の理念や求める人材像を明確にすることで、それに合致する意欲の高い応募者が集まりやすくなります。結果的に、採用にかかる時間やコストを抑え、早期離職のリスクを減らすことができます。目先の応募数にとらわれず、長期的な視点で採用戦略を立てましょう。
Q2:忙しくて求人票を細かく書く時間がありません。どうすれば良いですか?
A:求人票は、自院の未来を創る「人財」を獲得するための最も重要なツールの一つです。時間がないというのは、多くの経営者が抱える悩みですが、ここへの時間投資は必ず将来的に大きなリターンとなって返ってきます。まずは、自院の強みや理念、そしてどんな人と一緒に働きたいかを、箇条書きでも良いので整理することから始めてみてください。それができたら、今回のコラムで紹介したポイントを参考に、少しずつ肉付けしていくと良いでしょう。あるいは、外部の専門家を頼ることも有効な手段です。
Q3:どんな人が自院の理念に共感してくれるか分かりません。
A:まずは、自院の理念やビジョンが、スタッフ全員に「言語レベルで一致する」ほど明確に共有されているかを確認しましょう。その上で、現時点での「理想の社員」像を具体的にイメージしてみることから始めます。例えば、「あの社員の○○な点が素晴らしい」「こんな患者様を救いたいという想いに共感できる人」など、具体的なエピソードを交えながら言語化していくと、自院の理念に共感してくれる人の特徴が見えてくるはずです。そうして見えてきた「理想の人物像」を、求人票に盛り込んでいきましょう。
「未経験歓迎」をやめ、自院の理念やビジョンを熱く語る求人票こそが、未来の右腕となる「人財」を引き寄せる最強の武器です。本コラムでその重要性はお分かりいただけたかと思います。しかし「知っている」だけで終わっては、何も変わりません。いざ「実行」しようとしても、「自院の本当の魅力とは?」「どんな言葉が響くのか?」と手が止まってしまうことはありませんか?そのお悩みこそ、私たちが解決できる領域です。数々の成功事例を持つ専門家の視点で、貴院だけの魅力を言語化し、採用成功まで伴走します。まずは無料経営相談で、貴院の可能性を一緒に探ってみませんか?
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