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衝撃の結果だった第31回から1年、第32回柔整師試験の合格率はいくらだったのでしょうか。
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の金田です。
去る3月26日、第32回の柔道整復師国家試験の合格発表がありました。
昨年の第31回試験の合格率は衝撃の49.6%でしたが今年はどうなったのでしょうか。
また、今回の試験結果から今後の柔整師の採用市場はどのようになるのでしょうか。
ご紹介させていただきます。
今年の合格率は66.4%!
さて、今回で第32回を迎えました柔道整復師国家試験ですが結果は66.4%と前回の試験と比べて約15%の増加傾向を記録しました。
合格者も3,337人と昨年と比べて増加傾向となっております。
事前に弊社のクライアントの内定者の合格率の速報値とも遜色なく大方の予想通りの結果となりました。
過去5年の試験結果を以下に掲載させていただきます。
柔道整復師の国家試験合格者数
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和6年 5,027 3,337 66.4%
令和5年 4,521 2,244 49.6%
令和4年 4,359 2,740 62.9%
令和3年 4,561 3,011 66.0%
令和2年 5,270 3,401 64.5%
第31回まで右肩下がりだった合格者数、合格率は今回で回復したと言えます。
さて、ここで気になるのは今後の傾向だと思います。このまま増加傾向なのか、それとも・・・
これからどうなっていくのかを数値や業界の流れなどから予測させていただきます。
これからの柔整業界の採用市場
この結果から読み取れる柔整師の採用市場はどのようになるのでしょうか。
柔整師の合格者数という観点で必要な2つの要素について少し推測をしていきます。
・合格率
・受験者数
まずは合格率から。今回の結果から読み取れる柔整師試験の合格率はどのようになるのでしょうか。
あくまで推測になりますが試験の難化は緩やかになるかと思います。
第31回の試験結果が示すように昨年の合格率は急降下しました。その意味では今回の試験の結果はこれからの試験のあり方を問う形になっていたかと思います。
前年の合格率を維持して柔整師の排出を締め付けるのか、それとも一昨年の合格率に戻すのかという観点です。
そして今回の合格率は後者になりました。これが意味することは難易度としての調整は60%前後で続けていくということだと思います。
つまり、今後はこの合格率が横ばいになると考えています。
次は受験者数です。
受験者数は専門学校の学生数のことです。
学生としての属性を2つに分けると「高校から入る学生」と「社会人を経験して入る学生」に分けられますが今回は多数である「高校から入る学生」についてみます。
以下は18歳人口の数値結果とこれからの予測になります。
出典:「地域連携プラットフォーム構築に関するガイドライン参考資料集②」(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/content/20201029-mext-koutou-000010662_03.pdf
(2024年4月2日に利用)
こちらのデータによるとまず18歳人口が増える予測はありません。
次は専門学校の入学について、こちらは18歳の年度別の進学先になります。
出典:「地域連携プラットフォーム構築に関するガイドライン参考資料集②」(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/content/20201029-mext-koutou-000010662_03.pdf
(2024年4月2日に利用)
上記最新のデータでの主な傾向としては高校卒業者=高卒での就職をする人口の減少が顕著であることです。これは教育水準の向上が寄与している形です。
また最新の専門学校の入学率は全体の18歳人口の約23.8%、
10年前の2014年(平成26年)の入学率は約22%、ピークの入学率でも約24.1%です。
もちろんこれは全ての専門学校のデータであり、各業種でライフサイクルによる入学者の増減はあります。
しかし全体として言えるのは専門学校の進学者数(進学率)がこれから顕著に好転し、増加するという可能性は極端に低いように思います。
上記から受験者数が増加という傾向は少なくとも直近5年ほどでは見られない可能性が高いと考えられます。
そうすると人口動態から察するに専門学校の入学者=受験者は減少傾向が強いと見ます。
ここから導き出すべき仮説としては以下となります。
今後試験の合格率自体は横ばいになるが、受験者数は減少傾向になるため全体としての柔整師合格者数は減少傾向になる。
※式に換算すると 合格率(→)×受験者数(↘)=合格者数(↘)
このようなデータが示すように新卒の柔道整復師は年々減少する傾向が強く、これからの新卒採用難易度はどんどん高くなっていくと予想されます。
皆様の院がどれだけ好調でも人が採れないというたった一つの理由で業績が停滞するということも考えられます。
以上の業界の時流予測から読み取れるのは「採用市場ではいち早く差別化をしなければならない」ということです。
差別化は「違い」を生みます。(当たり前のことですね・・・)
「違い」は「選択」の要素になります。「学生が企業を選択できる」売り手市場では「違い」を出さなければ採用できる企業にはなりません。
実際の成功事例
それでは実際の事例をお伝えさせていただきます。
株式会社ミラクリフォス様
株式会社みどり整体様
株式会社ReBone様
などがあげられます。
こちらの企業様で実際に行ったのは他の企業と差別化できる点をしっかりと把握すること、そしてそれをしっかりと打ち出して採用活動をすることでございます。
まずは結果を出すために行動をすることをおススメします。
今回のコラムで院の採用について少しでも行動をしていただければ幸いでございます。
最後に
船井総合研究所では
業績UPのマーケティング支援だけでなく、採用・育成を始めとしてマネジメント支援も実施しております。
今回の採用活動においてぜひお読みいただきたい、ノウハウとしてぜひ活用いただきたい採用における「無料」DLレポートのDLリンクをこちらに掲載させていただきます。
https://www.funaisoken.co.jp/dl-contents/funai-healthcare_healthcare_02439_S032
また、「業績拡大のために人財採用をしたい」「今後のスタッフ育成について不安がある」などのお悩みも無料で個別対応させていただきます。
是非この機会に無料でご活用いただければと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。
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