名実ともに「幹部」にするために社長が取るべき社内コミュニケーションとは!?

今回のテーマは「幹部育成」についてです。

「幹部」と聴くと会社の中でも偉い人というイメージが先行しがちですが、
その本質は、「自らの発意で、能動的、自主的に先々のめざすべき状態を明快にイメージ化し、その実現のために、今何をなすべきかを常に考え行動する人」ということができます。

この回では、こうすれば幹部が育つという魔法のようなお話をするつもりはありません。

もっと本質的な話ができればと存じます。

伸び悩む会社にコンサルタントが感じ取っている‟空気感”とは?

とあるコンサルティング先での話です。

「幹部の皆さん、社長とのコミュニケーションは取れていますか?」

なぜ、この質問をしたか。
その裏には3点の意図がありました。

1点目:社長と幹部の意思疎通ができていない
2点目:採用活動が自分事になっていない
3点目:このままいくと会社が発展しない

ちなみに、その幹部皆さんの答えはどうだったかと言うと…

「はい、毎週取れています。」

そこですかさず次の質問しました。

「では、どんなコミュニケーションを取っていますか?」と。

幸いにもメッセージのやり取りがありましたので、コミュニケーション歴を拝見すると、
今週の売上、取り組み事項、気づき等でした。

幹部の‟成長の瞬間”を見逃さない!

さて、勘の良い方はこの時点で気づかれるかと思うのですが、要するに数字の話しかできていなかったのです。

本来幹部なのであれば、この会社をどのように発展させていき、その時の職場の環境はどのようになっていて、従業員が幸せに働けているか、そして、経営者であるトップがどのような言葉でそれを語っているか、それをかみ砕いてできるわけ分かりやすく伝えることが大切です。

このような生きた会話がなされているのが望ましいですが、残念ながら現実的にはそうではないのが経営の難しい所です。

 

今回のケースですと、コミュニケーション毎週取れているので「不足」してはいないのですが、コミュニケーションが「希薄」だったのです。

 

そのことに気づいた社長・幹部は“合宿”を企画し、将来のビジョンを語らい合う場を設け、その後の幹部の成長のきっかけになったことは言うまでもありません。

とくに嬉しかったのは、幹部の良い点を見出せたことです。

人の気持ちが分からない、と言いわれていらっしゃった幹部の一人は、その合宿に行っていない私に分わかるように、後日行ったことをスケジュールと写真に押さえプレゼンいただきました。

誰よりも人の気持ちを意識した内容でした。

社長も今まで見たことない彼の姿に一つの気づきを得たようでした。

 

これは一つのエピソードですが、
もし自社でも幹部育成に課題があるということがありましたら、ぜひ一度幹部一人一人に膝詰で夢やビジョンを語る機会を設けてみてはいかがでしょうか?

きっと幹部の成長の少しの“きっかけ”になると思います。

 

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