コロナ不況の今だからこそ交通事故分野に注力を

2020年3月18日配信

カテゴリ：: 経営

3月も中旬にさしかかりましたが、依然としてコロナウイルスの影響が整骨院経営に影響を及ぼしております。
先日の弊社の宮澤のコラムでもお伝えさせていただきましたが、全国的に延べ来院数が減少傾向にあります。
その中でも、下記の①②に当てはまる企業が、大きな影響を受けております。

①オフィス街に出店されている整骨院は新規・既存ともに来院数が減少傾向
②産前・産後のママさん層、年配の高齢者層の来院数が減少傾向

こういった状況下だからこそ、目を向けるかつ改めて注力していただきたいのが、「交通事故分野」なのです。
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の小川です。
「いやいや、今は交通事故どころじゃない！」といった方もいらっしゃるかと思います。
確かに、全体的な患者数が減少傾向の中、

・既存患者様の離反防止
・外部へのコロナウイルス対策発信による新規顧客開拓

の対策も非常に重要です。
※上記についてはこちらのコラム（整骨院業界のコロナウイルス対策)に記載されておりますので、まだ読まれていない方はぜひご確認ください。

もし、上記の取り組みをまだ推進していない場合は、最優先で取り組んでいただければと存じます。
ですが、既に取り組まれている方については、プラスアルファの取り組みとして「交通事故の啓蒙活動」に改めて注力していただきたいです。
なぜなら、交通事故は今回のコロナウイルスといった外的要因の影響を受けづらい分野だからです。
経済学の観点から考えると、非常に分かりやすいかと思います。
経済学において、商品の事を「財」と言います。
この財は、3つに分類されます。

①上級財(正常財)・・・所得が増えると消費量も増える財のこと
例）高級フルーツ、神戸牛
②中級財(中立財)・・・所得が増えても消費量が変化しない財のこと
例）空気、食塩
③下級財(劣等財)・・・所得が増えると消費量が減る財のこと
例）マーガリン、インスタントラーメン

では、整骨院業界の商品である「自費治療」はどうかというと、上級財に分類されます。
さらに、上級財は、必需財と奢侈材に分けられます。

・必需財・・・生活必需品暮らしの上で常に必要となるもの、生活する上でどうしても必
要な品物。
・奢侈(しゃし)財・・・必需品以外の物。ぜいたく品。
これを整骨院業界に置き換えると、自費治療は奢侈材に該当します。
コロナウイルスによる影響の見通しが立たない(心理的にも経済的にも余裕がない)中で、自費治療に人がお金を投資するかというと、そうではないのは全国の来院者数の減少傾向から見てもお分かりかと思います。
不況期になると、贅沢品が売れなくなり、その逆で必需品は需要が高まります。
では、整骨院業界における「交通事故分野」はどうでしょうか？
交通事故は消費の多寡に関わらず起こります。
治療費という観点から見ても、自賠責保険が適応されれば負担もかかりません。
また、交通事故分野は下記の理由から「整骨院しか取り組めない分野」でもあります。

(1)そもそも、保険制度を活用して、交通事故の施術に関われる国家資格者が、医師か柔道整復師しかいない。
(2)医師か柔道整復師の片方でも地域内で適切に機能しない場合には、交通事故の身体的苦痛や、場合によっては心理的苦痛で悩まれている方も救われないことになりかねない。
（経済的苦痛や社会的苦痛で悩まれている方も少なくない）
(3)整骨院で交通事故治療を受けられることを知っている人、病院と併院できることを知っている人は非常に少なく、交通事故治療の認知度が低いデータが出ている

つまりは、ある種、「必需品」と言えます。コロナ不況の今だからこそ、

会社戦略の中に交通事故治療をド真ん中に据える
≒
社長(経営者)が交通事故の患者様の救済に対して本気で取り組む

ことに対して、意識及び行動の比重を高めていただければと思います。

なお、交通事故分野において具体的に行っていただきたい取組みについては、下記のコラムにまとめておりますので、改めてご確認ください。

①交通事故分野で生き残るには○○が必須
②なぜ、交通事故集患において医接連携は「必須」なのか？

最後に、ここまでコラムをお読みいただいた皆様へ、2020年度に交通事故分野において突出し
た実績を残すための交通事故セミナーをご紹介させていただきます。
ご興味のある方は、是非一度ご確認くださいませ。

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【2020/4/1(水)以降に開催のセミナー】
ご来場による開催とウェブによる開催の併用を予定しております。
今後の状況によって、WEB開催のみに変更させて頂く場合がございます。
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