【フィットネス業界の最新モデル】ユーザーから見たセミパーソナルトレーニングジムが流行する理由

2019年11月15日配信

カテゴリ：: 経営

異業種からフィットネス・トレーニング業界への新規参入を考えられる経営者様に、セミパーソナルトレーニングジムの詳細情報をお伝えさせていただきます。

今回、セミパーソナルトレーニングジムについて、改めて簡単に特徴を説明いたしますと、

「トレーナー1名に対して、参加者複数名が同時にトレーニングを行う」
「1回45分のトレーニングで、月々８０００円、月に何回でも通い放題」
「1人1人のなりたい姿やニーズに合わせたトレーニングメニューをトレーナーが提供する」

上記のような点になります。ここまで見て、グループトレーニングと同じなのかと思われた方も多いかもしれません。

しかし、「1人1人のなりたい姿やニーズに合わせたトレーニングメニューをトレーナーが提供」している点が他のトレーニングジムとの大きな違いになっています。

同じトレーニングスペースにいるけれども、1人1人が全く違うトレーニングを行っているのがセミパーソナルトレーニングの大きな特徴になります。

それではセミパーソナルトレーニングジムがなぜ今後流行していくのかについてお話いたします。

結論から申し上げますと、

『ユーザーから見たとき、従来型のトレーニングジムでは継続して通えなかったポイントや入会し辛かったポイント、そして退会につながるポイントを全て払拭した、全く新しいトレーニングジムのモデルであるため』です。

具体的に説明していきます。まず、フィットネスジムやトレーニングジムがいま国内にどれくらいあるかご存知でしょうか？

2017年において国内には5000件以上のフィットネスジムやトレーニングジムが存在しています。

10年前と比べると、2倍以上の店舗数になっていることがお分かりいただけるかと思います。

またフィットネスジムやトレーニングジムに参加している人・会員になっている人は日本人のうちの何%かと言うと、3.3%しかいません。

年々増加していることは明らかですが、アメリカやイギリスと比較すると、非常に低い水準であることが分かります。

ただ一方では、日本人の総人口が減少してきている中で、参加率は向上してきているため、フィットネスジムやトレーニングジムに参加する人・新しく会員になる人は確実に増えてきている状況ではあります。

もっと掘り下げていきます。フィットネスジムやトレーニングジムに参加する人・会員になった人はどのような人が増えてきたのかというと

1）50代後半、60代以降の女性の増加
→　これまで運動する習慣がなかった層の参加

2）20代~30代前半の男女の増加
→　金銭的、時間的にトレーニングジムに通い辛かった層の参加

この2種類の人口層が増加しています。

プールやサウナが付いた大型トレーニングジムの会員を奪っているのではなく、全く新しい層がトレーニングジムに通い出しているのです。

では、なぜこの2つの人口層が増加しているのかと言うと、

・低価格で、女性しかおらず年齢も近い人が多くいる
・そこまで強度は高くないが運動している実感をちゃんと得られる
・行けば友だちや知り合いに会えるコミュニティとしての場

という新しい価値を与え、運動する習慣がなかった層を取り込んだカーブスの出現

そして、
・仕事終わりや仕事前、自分の好きな時間に来店でき、すぐにトレーニングを開始できる
・自宅から徒歩圏内にある、生活に密着しており、コンビニに行くような感覚で立ち寄ることができる
・1万円以下の月額料金、1店舗で登録すれば、全国どこの店舗でも利用できる

という現代の若年層のライフスタイルに合わせた価値を提供している24時間ジムの出現によって、

全く新しい層がフィットネスジム・トレーニングジムに参加し始めています。

ただこれら2つの業態にも、解決できていない課題点があります。それが退会率の高さになります。

フィットネス・トレーニング業界においては、退会率に対する対策を進めていかないと同業他社に会員を奪われ、
収益化できないという事態に陥ります。

セミパーソナルトレーニングジムは、

「トレーナー1名に対して、参加者複数名が同時にトレーニングを行う」
→　全員がトレーナーの指導を受けることができ、正しい姿勢で最も効率の良いトレーニングを行うことが出来る。
またトレーニングするだけの場としてだけでなく、会員様同士やトレーナーの方と距離が近く、仲間意識が芽生えやすい

「1回45分のトレーニングで、月々8000円、月に何回でも通い放題」
→　月々8000円で通い放題というシステムであるため、継続した来店が可能になっている。
継続できるから効果を感じることができ、それが退会の防止につながる。
減量したいというニーズにも対応可能であり、運動習慣をつけるためというニーズにも対応可能である。またダイエットに成功し、美しくなった体を維持するために継続して通うというニーズにも対応することができる

「1人1人のなりたい姿やニーズに合わせたトレーニングメニューをトレーナーが提供する」
→　大型のマシンを使わないため、幅広いトレーニングメニューを提供することができる。会員様1人1人のニーズと運動能力に合わせた適切なメニュー提供が可能である。

このように、カーブスの良いポイントと24時間ジムの良いポイントの両方を取り入れ、しかも継続しやすく・退会しにくいシステムになっている、全く新しいトレーニングジムの形がセミパーソナルトレーニングジムになります。

いま時流と言える、カーブスと24時間ジムを包み込み、そして退会防止にもつながっているセミパーソナルトレーニングジムが流行することは、

ここまで読んでいただいた方には伝わったのではないでしょうか。

今回は、新しくトレーニングジムに通い出したい、入会したいというユーザー目線の話を致しましたが、

次回のメールマガジンでは、経営者目線から見たとき、なぜセミパーソナルトレーニングジムが流行するのかについてお伝えさせていただきます

長文お読みいただき誠にありがとうございました。

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