Q.整骨院の経営状況を把握するために必要な重要指標とは?

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執筆者治療院支援部
コラムテーマ経営課題FAQ
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A.整骨院の経営状況を正確に把握するための最重要指標は、「施術者一人当たり生産性」「リピート率・離反率」「LTV(生涯顧客単価)」の3つです。これらを日々モニタリングし、感覚ではなくデータに基づいた意思決定を行うことで、収益性の高い筋肉質な経営体質を実現できます。

1. 収益性の要「施術者一人当たり生産性」と「分単価」

経営効率を測る上で最も基本的な指標が「生産性」です。総売上だけでなく、スタッフ一人ひとりがどれだけの付加価値を生み出しているかを把握します。

• 施術者一人当たり生産性

月間の売上を施術スタッフ数で割った数値です。安定経営のためには月100万円以上、高収益体質を目指すなら月150万円以上を目標ラインとします。この数値が低い場合、稼働率が低いか、単価設定に問題がある可能性があります。

• 分単価(時間生産性)

売上を施術時間(分)で割った数値です。自費移行やメニュー設計において極めて重要で、1分あたり170円〜200円以上を目指します。例えば30分施術であれば、単価5,100円〜6,000円が目安となります。ここを高めることで、長時間労働を防ぎつつ利益を確保できます。

2. 経営の安定度を測る「リピート率」と「離反率」

新規集客は重要ですが、それ以上に重要なのが「バケツの穴」を塞ぐことです。患者様が定着しているかを測る指標を重視します。

• リピート率(2回目・5回目)

初診の患者様が2回目に来院する割合(目標90%以上)と、ある程度通院が定着する5回目まで継続する割合(目標60%以上)を管理します。この数値が低い場合、初診時の問診や治療計画の提案力に課題があることが明確になります。

• 離反率

最終来院日から一定期間(例:30日や60日)来院がない患者様の割合です。これを15%未満に抑えることが理想的です。離反率が高い場合、リコール(再来院促進)の仕組みや、患者満足度に問題がないかを見直す必要があります。

3. 投資対効果を見極める「LTV」と「CPA」

広告費を「コスト」ではなく「投資」と捉えるために、1人の患者様が生み出す利益と、獲得にかかる費用をセットで管理します。

• LTV(Life Time Value

生涯顧客単価): 1人の患者様が生涯(あるいは一定期間)で支払う総額です。自費治療メインの場合、LTV10万円以上を目指します。LTVが高ければ、より多くの広告費をかけても利益が出るため、強気な集客戦略が可能になります。

• CPA(Cost Per Action

顧客獲得単価): 新規患者様1人を獲得するためにかかった広告費です。Web集客ではCPA3,000円〜5,000円程度が一般的ですが、交通事故患者様の場合はLTVが高いため、CPAが数万円でも十分な投資対効果が見込めます。

4. 未来の成長性を測る「持続的成長スコア」

短期的な利益だけでなく、将来にわたって成長し続けられるかを測る独自の指標も取り入れましょう。

• 持続的成長スコア

「営業利益率 + 売上成長率」で算出します。この合計値が40%以上であることを「サステナグロースカンパニー」の基準としています。利益が出ているだけでなく、成長投資(採用や出店、DXなど)を行って売上が伸びている状態を目指します。

船井総研の提言

DXによる「リアルタイム経営」の実践をこれらの指標は、月次の試算表が出るのを待っていては遅すぎます。レセプトコンピュータや予約システムと連携したCRM(顧客管理システム)やBIツール(ビジネスインテリジェンス)を導入し、日次で数値を「見える化」することが重要です。 「昨日はリピート率が下がったから、今日は初診対応のロープレをしよう」といったように、データに基づいて即座に行動を変えられる組織こそが、激変する業界環境の中で勝ち残ることができます。感覚頼みの経営から脱却し、ファクト(事実)に基づく経営へと進化させてください。

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執筆者 : 治療院支援部

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